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2025レノファの編成 女子編

みなさんも驚かれたと思いますし、私も驚きましたが、2025年のレノファレディースは、プロ選手が2名加入します。今回プロ選手を獲得した理由は、ほかでもなく田中陽子選手が「選手としてしっかり動けるうちに山口に戻って貢献したい」と言ってくださったからです。レノファが絶対になでしこリーグ2部に行かなくてはならないからではありません。なお、チーム編成についても赤嶺監督に担当していただいています。何から何まで、いつもありがとう。

レノファの女子チーム運営費は、Jリーグサイトに公開されているとおり、2022年が1,100万円、2023年が1,200万円です。2024年も1,400万円程度で着地する見込みです。数年前と比べて選手数が増えた分のコストが微増になっている程度で、ほんとうに申し訳ない規模に収まっています。来年2025年はコーチ陣も若干厚みを増すため、もしかすると倍増するかもしれません。

今後レノファの女子チームが、プロ化していくのかと聞かれれば迷わずNoと答えます。もちろん、チーム編成上若干名のプロ選手が加わることはありえますし、山口で大きく成長した選手がそのままプロとしてクラブに残りたいと言われればその可能性はゼロではありません。とはいえ、やはりアマチュアリーグのアマチュアチームですので、なでしこリーグ1部に昇格するまでは、プロ化やWEリーグ参入については一旦寝かせて、その後またチームとクラブで検討できたらと考えています。

今回2名のプロ選手の加入で、費用がある程度増えてしまうのは間違いないので、それを男子分から融通というわけにいくはずもなく、しっかりとした営業活動や、選手たち自らの地域貢献活動の広がりが求められます。なお、今回のプロ選手2名契約で増える費用は小さくないですが、なでしこリーグ2部という全国リーグに昇格した際に増える費用と比べると全く大きくありません。今の状況に対し力を合わせて乗り越えずして、選手たちが望む舞台は訪れないのです。

既存の選手が受け入れてくれるのかという心配もありました。もともとプロ選手加入の話をしていない中で、2024シーズンを戦った選手は理由のある2名を除いてみなさん更新を決めてくれました。ポジションが重なる選手も当然います。でも、元日本代表や韓国代表と競って自分を高められるチャンスをプラスに考えられる選手ばかりでした。さらに発表後に新規加入が決まった選手もいます。ますます競争は激化していきます。

経営サイドとしても地元ファンから見ても、中国リーグをバスで遠征して戦い、少し頑張れば全試合現地観戦できるという環境は結構いいものです。勝率もいいですし。とはいえ選手は昇格を目指して戦っていますし、入替戦予選大会に参加できる環境があるということで山口の地に集まってくれていますので、昇格できるのに昇格しないということはありえません。

実はレノファは2015年になでしこリーグ参入宣言をしています。その宣言が10年経っても果たされず、活動が続いているクラブは、日本国内を探しても他にはありません。無事昇格したか、エネルギーが途絶えて解散したか、もう昇格を目指さなくなったかのいずれかです。きっと今年のチームに普通のプラスアルファが加われば、なでしこリーグ参入は達成できるものと思います。でも、ギリギリ昇格しても、しっかり余裕をもって昇格しても、同じなのです。費用面もこれから全国リーグでかかる費用と比べると誤差のようなものなのです。山口県の女子サッカーの普及に対しても、最大限貢献できる事件だと思います。地域を盛り上げるために、挑戦すべきまたとないチャンスなのです。

2025年のレノファレディースは絶対面白いです。山口および近郊でサッカーを応援している方は、見逃さないようにしてください。運が良ければ最短2年でなでしこリーグ1部に昇格できるので、脇目も振らず思い切り応援してください。

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