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じわじわと、身体に細部が沁みわたっていくような映画だと、ひと晩明けて思う。観た直後は、何か少し足りない気持ちがあって、それはたぶん当事者としての男女の違いかなと思ってたんだけど。時間がたつにつれ、もう少し視野が広く距離が遠くなって、その分あのせつなさとかおかしみとか後悔に似た気持ちとかが、霧雨みたいに心にくる。笹川美和が歌う家族の風景が流れるなかの、最後の最後の火葬場のシーンがすごくよかったなー。
でも個人的にはこれ斎藤工が主役のほうがしっくりくる。年齢の整合性なんてどうでもいいのかもしれないけど高橋一生が23、4の役かー。神野三鈴と松岡茉優は安定のお仕事。あとひよっこの米子またはさおりこと伊藤沙莉もね。
2018/3/3 instagramより転載