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うちのおじいちゃんは可愛い
うちのおじいちゃんは、ご飯を作ったらなんでも『うーまいわこれ、』
って言ってもぐもぐ食べてくれる。
『腹パンパンだ〜♪』
って歌いながら食器を流しに持っていって水につけてくれる。
料理を始めると
『うっまそうだぁ〜うまそうな匂いがするぅ〜♪』って歌いながら後ろを通り過ぎて行く。
かわいい。
私とおじいちゃんは性格が似ている。
多分血液型とやらも一緒だ。調べたことないけど、メンデルの法則とやらでいくとOだ。
とにかく波長が合う。
お互い好きなことをやっていても、干渉しすぎずに過ごせるし、面白いことは一緒に楽しむ。
すぐに歌を歌いはじめて、二人で違う歌を永遠に歌い続ける。
が〜〜おだやか〜しあわせ〜とおもう。
私は人にモノゴトを説明するのがとても下手だ。
自分の中で大事なことだけを話して、説明される側が理解するのに必要な要素を伝えることができない。
他人に「どういうこと?」「ん?意味わからん」
と言われるたびに、
落胆して落ち込む。
小さいときから母親に主語と述語がなってないと言われてきた。バイトの社長にもよく言われる。
『英語は必ず主語つけるだろ』『社会人になったら当たり前にできなきゃいけないんだぞ』
もっともである。
極めつけに
『お前は表現が下手くそだ』
と言われ、不貞腐れる。
これでも表現者として色々やってきたはずなのに。と
都合が悪くなったり、少しでも責められていると感じると、「もういい!」ってなって不貞腐れてしまう。
私とおじいちゃんの弱いところだ。
こんなに一生懸命伝えてるのに、やってるのに、なんで駄目なのさ!!!
って思う。
私の中では完璧に世界が成り立っているのに。
人の頭の中には欠陥工事ばかりの建物が並んでる。
たぶん物事を順序立てることが下手なんだろうなと最近気づいた。
本来なら土地を整備して、土台をつくって柱を立てて、壁をつくって、屋根をつけて。
一つ一つ順番通りにやればなんの問題もないきれいな家が建つ。
でも私は、可愛い玄関タイルにしたいし、ベランダの柵も素敵なものにしたいから、飾りばかりこだわってしまう。
軸があるからこその飾りなのにね
でもその分、人が伝えたいことを理解する力は長けていると思う。多少言葉足らずでも感じ取れる。
それって結構すごいことなんじゃないかなってことにも最近気づいた。ちょっと嬉しかった。
言葉だけじゃなくて伝える方法は色々ある。
私が普通よりちょっぴり絵がかけるのも、手先が少し器用なことも、空気の質感や匂いに敏感なことも、伝えることで大きな強みになるなって今更ながらに気づいてホッとした。
わたしは人より少しテレパシーの能力があるのかもしれない。もしかして未来人に進化しつつあるのか?まだ進化段階だから、同じテレパシー能力を持つ人同士でしか発揮できないのだろう。
今を生きる人間め〜まだつまらない言葉を綺麗に並べ続けているのか〜
時代はテレパシーだぞ〜ガハ
まぁ、そんな世界があったらいいね
あ〜!おじいちゃんがテレパシー使える人で良かった〜!
たくさんの言葉を使わずともストレスなく過ごせる人って絶対大切だからな!身の周りのそういう人大切にしてこ〜!
ばいび〜!
おじいちゃん褒めたら嬉しそうな顔して『そうか〜?』って言うのめちゃくちゃ可愛いくない?
おやすみ!