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本と映画と音楽と。

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好きな映画、本、音楽などの作品の感想をまとめました。
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#エッセイ

秋、好きな自分でいるために、読書する。『東京タワー』(江國香織)

 表面に見えている部分よりも、好きな音楽や本や映画を香水のエッセンスのようにまとったその…

fumi
9日前
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『ソウルフルワールド』劇場上映を見てきた感想。

 劇場上映『ソウルフルワールド』を、早速見てきた。  以前配信で見ていたものの、劇場で見…

fumi
7か月前
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「君たちはどう生きるか展」の帰りに聴いた「地球儀」が忘れられない。

 11月下旬、三鷹の森ジブリ美術館へ出かけた。  館内の企画展示にて、「君たちはどう生きる…

fumi
11か月前
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『いのちの車窓から』を読んで、星野源のファンになったこと 【読書感想文】

 星野源という人を、私が初めて知ったのは小学生の頃だった。NHKの『LIFE!〜人生に捧げるコン…

fumi
2年前
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梅雨の弱った心にそっと寄り添ってくれた本。『つめたいよるに』江國香織

 五月病をようやく乗り越えたと思ったら、今度は梅雨、低気圧。どうやら季節は私の気を休ませ…

fumi
2年前
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暗闇の中で紡いできた、ひなたの道『カムカムエヴリバディ』感想(ネタバレあり)

 半年間、ずっと見続けてきた朝ドラ「カムカムエブリバディ」が終わった。カムカム最終回の余…

fumi
2年前
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『もののけ姫』を見た(若干ネタバレあり)

 映画のいいところは、頭よりも先に心で感じることができることだ。鑑賞後、心の奥の方では、物語の本質を感じることができているような感覚がある。しかしそれをうまく言葉にすることができない。言葉にできないからこそ、それを映画にするのだろう。だから言葉にできない感覚は、ある意味正解とも言えるのかもしれない。  映画を見たり、本を読んだりするとき、作品への入り込み方は2種類ある。一つは、登場人物に感情移入して物語を体験する作品。もう一つは、登場人物や物語を通して作り手の思想を感じたり