あふたーすとーりーおぶ最強の遺伝子
6月2日(日)
優勝は阿久津翔太!!
・・・
メイクを落とし、スタジオを出ると雨が降っていた。
史哉(傘持ってきてないな。どうしようかな。とりあえず1人は無理だから...あ、阿久津さんまだ残ってるやん。)
方向音痴の僕は現状の疲れ果てた脳で真っ直ぐ家に帰れる気がしなかった。
優勝した阿久津プロが集合写真を撮った後に、金本委員長からインタビューを受けていたことを思い出した。
史哉(話したいこともあるし、とりあえず電話するか。)
電話に出たけど電波が悪くて最初しか声が聞こえないと思ったらすぐ後ろに、アース製薬さんの品をたくさん持った阿久津さんがいた。
阿久津さん「お疲れ様です。」
史哉「お疲れ様です。とりあえず駅までタクシーで行くしかなさそうですね。僕呼びますよ。」
阿久津さん「お願いします🤲」
僕と阿久津さんは帰る方向は同じなので、阿久津さんに着いていけば方向音痴の僕でも迷わず家に着くだろうと安心した。
史哉「10分くらいでタクシー着くそうです。」
阿久津さん「そうですか。ありがとうございます。あれ?寿人さんから電話きてた。ん?かけ直しても出ないな。」
僕たちが戦いを終え、帰路に着こうとしている時、タキヒサラボが放送中だった。
阿久津さん「WRCのチームどうする?いろんな人に誘われてて、そろそろ決めないとなんだけど。」
僕は船木さんから誘われていて、船木さんだけはチームメイトが決まっていた。後の2人はまだ決まってなく、船木さんが声をかけると連絡があったきりだった。
どうやら船木さんは阿久津さんにも声をかけていたのだろう。今のところチームメイトは船木、渡辺が決まっていてあとは未定だから、阿久津さんいかがですか?といった具合に。僕の想像でしかないが。
阿久津さんのケータイにLINEの着信が来た。目視はしてないが、おそらく寿人さんだろう。
阿久津さん「どうする?今決めて。」
史哉「阿久津さんの判断に任せますよ。」
0.5秒後、
史哉「いや、やっぱり同じチームでお願いします!いっしょにお願いします!!」
阿久津さん「OK。」
・・・
史哉「お腹空きましたね。」
阿久津さん「そうだね。なんか食べて帰る?」
史哉「ガルバ行きます?」
阿久津さん「いや、それはない。」
〜完〜