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バイブル 〜農業編〜



その前に僕の大嫌いな
「営農計画」
について紹介します

秋の収穫がやっと終わり、農家は束の間の休憩に入る。それぞれ思い思いのクリスマスを過ごし、あらゆる事に感謝しお正月を過ごす。
昨年の事を反省する間もなく、僕の大嫌いな「営農計画」が始まる。営農計画とは単年の収支の予測である。自分の見込み「売上」に対して、おおよそ確定している「経費」を入れていく。
普通の会社や自営業では当たり前のことなのだが、
僕が嫌いなのは、売上の数字の見方。僕たちは自然を相手にしている。つまり売上を見込むことがとても困難。なので売上は最低限。経費は最大限にして数字を入れていく。結果、異常な危機感だけが残る。
いやいや!何にもワクワクしない!何この計画!と同時に多すぎる外部投入費のことを考えるいいきっかけとなる。
毎年こんなことをしながら大嫌いな数字と営農計画と睨めっこをする。
どんな1年になっても感謝は天気と土壌に。後悔しないように毎日を積み重ねるのみ!

どんな環境においても
搾取構造になれば継続的ではない。
土壌も組織も人間関係も同じ。

「土は土である」「土壌の基礎学」

師匠から推薦された本
何度も何度も読んだ

この2冊を読んで僕はそう感じた。農業とは作物を生産し収穫し売って利益を得ることである。作物の成長には土壌中にある栄養を使う。つまり作物を作り続ければ土壌中の栄養を搾取し続けることになる。それを避けるために「肥料」や「緑肥」が登場した。一方で土壌のことより、たくさん収穫できれば優秀な農家という考えも定着した。人口も増えていた時代。食料の増産は社会に要求されていたこと。

僕が目指す農業は、
土壌のポテンシャルを理解し
作物の生育を妨げない土壌環境を作ること

そのために次に必要になってくると感じているのが「生態学」
「アグロエコロジー」
「土を育てる」

僕たち人間に土を作ることはできない。
循環する一部としてできることをするのも大切だと思う。


目下勉強中の分野である。今まで科学の力を借りて土壌にとってポジティブな行動をとってきたが、作用反作用がもちろんある。今度は生物の力も借りて農業をしていこうと思う。正直わからないことが多い。でもそれでいい。科学と直感、分析と肌感、僕が納得しながら前に進めればいい。


次回は春作業の紹介

僕のバイブル 〜人間になるために〜

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