字レア限定構築戦
ごきげんよう。
ふみをおです。最近は字レア学会の広報として活動しております。
自身が主催するオフ会(YUDM)でサブイベントとして行った字レア限定構築戦について書き綴っていければと思います。
基本的には2024.12.15に開催したYUDMの字レア限定構築戦に向けたデッキ選択経緯のまとめになります。
今後の字レア限定構築デッキ作成者の指標になればと思います。
序論
字レア限定構築戦とは
リゾットさんが考案した遊戯王の遊び方の一つ。
レアリティが字レアのカードのみでデッキ構築を行い対戦を行う。
最近ではYUDMのサブイベント、トリプルエフオフのサブイベントで観測され、ミルオフでも突発的に行われたと聞き及んでいる。
デッキ構築においては遊戯王カードデータベースで「R」のカードのみを使用することができる。
例:碑像の天使-アズルーン
BLVO-JP079のみを使用することが可能
例:ジュラック・イグアノン
デュエルターミナル仕様のカードだが、遊戯王カードデータベースでは「R」なので、使用可能
例:青眼の亜白龍
MVPC-JP000は「KC+R」仕様なので仕様不可
遊戯王カードデータベースではレアリティから検索することは不可能なため、学会員のほとんどは「遊戯王OCGカードリスト」というサイトを使用している。
レアリティでフィルタをかけられる、誰が運営してるのかわかりませんが感謝。
字レア学会推奨のリミットレギュレーションについて
これまで、複数回イベントを開催する中でいくつかのカードはカードパワーの強さが際立っていたため、追加のリミットレギュレーションを推奨している。
以下のリストはメインデッキ、エクストラデッキは通常のリミットレギュレーションにおけるリスト。
サイドデッキが字レア学会推奨の追加リストである。
禁止カードリスト(2024.10環境)
機殻の凍結はアポクリフォート・キラーがとんでもなく簡単に出てしまうため禁止
中世代化石騎士 スカルナイトは天底の使徒のパワーを高くしすぎてしまうため禁止、任意のタイミングで発動できるのは悪いことしすぎ。
制限カードリスト(2024.10環境)
いくつかの汎用カードを制限にしています。
最も特徴的なのは、早すぎた埋葬の解除です。
準制限カードリスト(2024.10環境)
大会で活躍したテーマから2枚、見直しが必要かもしれません。
以上が字レア限定構築戦のレギュレーションのまとめである。
2024.10.26以前の環境
2024.10.26以前(SUPREME DARKNESS発売以前)の環境を定義するカード、コンボは以下と考察していた。
S
海竜神-リバイアサン+潜海奇襲
カオス・アンヘル-混沌の双翼-
A
融合ドラゴン(空隙の原星竜、始祖竜ワイアーム)
クロノダイバー・リダン
復烙印+除外ギミック
B
アーティファクト
デカブツ戦法(ミュートリア、クリフォート)
ギミックとカードが混じり合っているが、なんとなくの雰囲気で見てもらいたいです。
海竜神-リバイアサン+潜海奇襲
環境を定義するテーマ「海」の2枚
「海」デッキはデュエリストパックに2回収録されているため、字レアのカードが非常に多い。
また、伝説の都 アトランティスにも容易にアクセスできるため、安定感も非常に高い。
さらに伝説のフィッシャーマン三世というフィニッシャーまで取り揃えており、字レアでは盤石なテーマ。
カオス・アンヘル-混沌の双翼-
カオス・アンヘルは通常の環境でも強いカードの1枚だが、字レア環境においてはそのカードパワーは数段跳ね上がる。
チューナーのいらないシンクロなのが強力で光か闇属性の組み合わせはそこまで簡単ではないが、レベルさえあってれば良いのはズルい。
モンスター効果を受けない、戦闘破壊できないのが強力で、相手のアンヘルに耐性があり、アンヘルに強い。
魔法、罠の重要性がわかる。
アンヘルがあれば潜海奇襲は除外でき、潜海奇襲があればアンヘルの突破は容易である。
いい関係です。
クロノダイバー・リダン
以前からよく使っていたハーピィデッキの基本戦術はリダンを用いた盤面コントロールとハーピィの羽休めを用いたリソース勝負。
安定しない2枚初動は弱いが、回れば勝つのと、海に対して潜海奇襲を抜けば勝てる、アンヘルは逃げるでなんとかなってた印象がある。
地味に勝つけど安定しないので、使ってる側からするとなぜ強いと言われるのか不明だった。
デッキ選択の経緯
ハーピィは楽しいが安定して勝てるデッキが欲しいと、新デッキ作成を決意し、デッキ選定を環境要因から定めることにした。
①大前提として、リヴァイアサンとアンヘルにメインギミックで対処できるデッキ
②アンヘルを容易にシンクロできるギミックを持ち合わせているデッキ
③できれば事故らない
を基準にカードの選定を行った。
1枚初動でアンヘルは立たないことが判明したので③は不可能に近いことが判明。
メインギミックで先に潜海奇襲を発動させるか、潜海奇襲を突破できるカード、リヴァイアサンを退けられる、アンヘルを超えられるカードはないか?
前提として、自分も海デッキを使うことも考えたがミラーが不毛なため別デッキを探した
候補①:アーティファクト
先行時に非常に強いデッキだが、後手が課題。
アーティファクト2体でアンヘルが立つのも魅力。
アーティファクトの神智が追加リミットレギュレーションで制限のため思ったより弱体化している。
候補②:オルターガイスト・メリュシーク
メリュシークは後手まくり性能が非常に高く、水属性で、リバイアサンの影響を受けないのは評価できるものの、アンヘルが立たない。
代わりにコスモクイーン+魔法族の里のギミックを使用できるが、魔法よりも罠が強い環境のため、そこまで強くないと判断した。
候補③:甲虫装機 ダンセル+甲虫装機 ホーネット
甲虫装機は組み合わせの2枚初動ではあるものの、「海」に強く出れる点、魅惑の女王と合わせることでさらなる爆発力とアンヘルへのシンクロが可能になる。
とりあえずデッキにして第41回トリプルエフオフに乗り込んだ。
「ダンセル+ホーネット」という古のプレイヤーが聞きたくない呪文を唱えつつ、魅惑の女王との組み合わせにより、光+闇アンヘルを可能に。
さらに「ボチヤミサンタイ」のこれまた古の呪文も採用。
インゼクター、魅惑の女王の装備効果、マグナムートと闇の枚数調整には事欠かない。
魅惑の女王 Lv5は甲虫装機 ギガグリオルとの組み合わせで、アンヘルになれる上振れがあるものの、基本はリンク値要因。
亜種羅王は非常に強いランク3でフィニッシャーにも妨害にもなれる1枚。
円喚師フェアリはアンヘルにも亜種羅王にもリンクにも使える万能な1枚。
あとはテキトーに手札誘発や、後手まくりカードを採用。
SUPREME DARKNESSの衝撃
トリプルエフオフに出た感想
SUPREME DARKNESS発売当日
デザイナーズコンボの鋼炎の剣士+メタル化・強化反射装甲が強すぎる。
最大6枚初動(鋼炎の剣士3枚、鋼鉄の幻想師3枚)から対象耐性、破壊耐性の2900打点。
先行で出されるとアンヘルで倒すにも効果発動の回数によっては戦闘破壊不可。
残りの手札4枚で妨害があったら終わり。
このカードの出現によりかなりのモチベ低下に陥る。
対策を考えることを放棄。
先攻なら、自分が鋼炎の剣士を立てればいい。
後攻でもダンセル+ホーネットが決まればメタル化破壊、本体破壊まではいく(こちらは特定の組み合わせ2枚必要なのでド不利)。
字レア最強手札誘発のエフェクト・ヴェーラーもある。
なんとかなるか。。。
大会当日
当日のレシピ
基本戦術は変わらず、「ダンセル+ホーネット」
最初のレシピから手札誘発と後手捲りカードを減らし、メタル化関連のカードを追加。
最適枚数などは試行してないので、2-2-2のやけくそ採用。
当日の環境
ドラゴンGSデッキ
闇属性主体のコントロールデッキ
星遺物メインのオルフェゴールデッキ
オルフェゴールデッキ
ドラゴン族主体の融合デッキ
字レアハイランダー
甲虫装機+魅惑の女王
まさかの「海」ゼロ
それなら、「海」を握ればよかった、、、
・事前の構築時点でのオルフェゴールの評価
オルフェゴールはギルス、終末の騎士により、ガラテアを出すのは安定するが、クリマクスによる妨害、もしくはバベルによるリソース勝負するデッキという判断。
一方で、ロンギヌス、ディンギルスがいないため、そこまで強くないという評価。
復烙印を引いていれば無限になるため強いが、アンヘルが出しにくく、リンクで何をするかいまいち掴めなかった。
・事前の構築時点でのドラゴン関係の評価
闇と消滅の竜と光と昇華の竜については空隙の原星竜の登場により評価していたものの、レベル2にいいカードがなくアンヘルになれないのが課題と見ていた。
また、この2種類以外のドラゴンがパッとせず、絶妙に組みにくく、強いと思えるデッキを組めなかった。
残りのデッキについては作成と評価を大会前にしていないので割愛。
戦績
負 ドラゴンGSデッキ
勝 闇属性主体のコントロールデッキ
負 星遺物メインのオルフェゴールデッキ
勝 オルフェゴールデッキ
勝 ドラゴン族主体の融合デッキ
勝 字レアハイランダー
4勝2敗の同率2位
負けた2試合は
先行で鋼炎の剣士を出され、突破するまでのライフ消費が激しく、残り2400くらい、そこから開闢に詰められて負け
アーマーブラスト、ギガマンティス、メタル化、魅惑の女王、早すぎた埋葬、次のドローがフェアリという全てのテーマを満遍なく全部引くという地獄のようなハンドで負け
まぁそんなもんか
デッキ構築の時点で組み合わせの2枚初動なのは諦めてたので、事故はしょうがないが、鋼炎の剣士をテキトーに採用した弊害がでたかなといった印象。
どうせなら初動部分は6枚の最大値を取るべきだった。
ただ、ダンセル+ホーネット、魅惑の女王のギミックはひたすらに強かったので、もう少し構築は頑張りたい。
反省は絶えない
今後
2024.12.22に新しいリミットレギュレーションが発表された。
字レア限定構築への影響は以下のカードであった。
新禁止カード
なし
新制限カード
アーティファクトーデスサイズ
サイバーポッド
封印の黄金櫃
新準制限カード
メタモルポッド
強奪
十二獣の会局
取り急ぎ字レア学会では追加のリミットレギュレーションの制定を行う予定である。
おそらく鋼炎の剣士に関連するカードには何らかの制限がかかることになるであろうと思う。
新しい環境も楽しみである。
シングル戦だけではなく、マッチ戦でもやってみたいところです。
この記事で字レア限定構築に興味を持ったそこのあなた!
やりましょう!!
最初は家にあるカードだけで組んでみたり、ノーマルカードなどの異なるレアリティのカードで仮組みしたり、すぐに始められるフォーマットです。
全てのカードを字レアにするとデッキの統一感が出て非常に綺麗です。
お友達と是非!!!!
そして、楽しいと感じたら、ぜひYUDMにお越しください!
良き字レアライフを
ふみをお