「マーケット創造型不動産投資」 / ビジョンをいかに拡散するか。
前回の不動産投資のコラムの続編である。
今回は「マーケット創造型不動産投資」におけるビジョンについてである。
「マーケット創造型不動産投資」におけるビジョンの重要性
前回のコラムでも書いたが、人口増加時代においては「マーケット依存型不動産投資」で対応可能だったが、人口減少時代においては、マーケットに依存すると不動産自体が余っている状態の中で埋没し、失敗してしまう。だからこそ、新規のマーケットを創造する不動産投資術が重要になるというコラムだった。
前回のコラムとも重複するが、「作ってから売れ!」から「売ってから作れ!」の「マーケット創造型不動産投資」において、「マーケットを自分でつくるクリエティブな企画」が必要である。
クリエイティブな企画と合わせて、企画当初から共感や賛同者を集めるビジョンも求められる。
従来の
アパート企画→賃料決定→設計→建設→入居者募集→完成→引き続き、入居者募集→入居
ではなく、
アパート企画→ビジョン&賃料相場決定→入居者募集→入居決定→具体の設計→建設→入居
後者のプロセスの場合、具体の設計の前に共感や賛同者を集め、ビジョンを共有し、入居者を先決めして進めていくことになる。
ビジョンを打ち出す際に、僕自身、2つの鉄則を設けている。
鉄則1
ビジョンを明確に示す1枚
ヒトをワクワクさせる圧倒的な1枚のイメージ。僕は、何かを始める時、絶対にヒトを惹きつける1枚のイメージを描く。建築設計だと「パース」だったりするが、僕の中で「パース」とは異なっていて、概念像に近いものと考えている。今まで何枚も自分で描いてきたが、最近はプロジェクトも増え、スタッフが描くことが増えてきたが、それでも、どんな絵にするかの下絵を描いたり、アイデアは自分で出すようにしている。
過去、公務員時代でも仙台市の都市ビジョンとして「せんだい洛中洛外図」を描き、今回のアパート事業においても「館下ライフスタイルビジョン」を描いている。
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