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1219 漫才の決戦は日曜日


楽しみにしていたM-1グランプリ2024がもう今週だ。今日久しぶりにお笑い好きの人と喋ったのと、日が近くなってきたのでしばらく落ち着いていた熱が返り咲いた。

私が1番時間を費やしているのは令和ロマン。YouTubeをかなり観ているのと、好きで何回も観ているネタも何本かあって、さらにくるまの著書も発売すぐに買って読んだ。今年は彼らの出身である神保町の劇場にも行った(彼らはもう卒業しているけど)。そのくらいには好き。昨年の優勝者で今年のABCお笑いグランプリも優勝してるのにまたM-1に出ようとしてる。本気で優勝を目指している芸人たちからしたら害悪すぎるけれども、それを自覚しておりなんならおもしろに持っていこうとしている。前人未到の2連覇を堂々と取りに行く超・悪役。お笑いを好きすぎてヒールとしての立ち振る舞いすらも楽しんでやっているので気持ちがいい。最強という言葉が似合う。怖いのが、普通ならネタバレになってしまうのでYouTubeにネタをあげない方が得なのに、新作を上げているところ。つまり、彼らはそのネタはもうやらないということであり、もっと多くのネタがあり、さらに自信のあるネタで勝負していくということだと踏んでいる。史上初の2連覇、既成概念がぶっ壊れる瞬間を見てみたいという好奇心が止められない。

そこに待ったをかけるのがヤーレンズ。令和ロマンとの2マンライブを重ねてきた同志であり、昨年は惜しくも敗れて2位。昨年のヤーレンズのラーメン屋のネタを前にYouTubeで観ていて「えっ…?こんなにおもしろい人たち、いたの?!」と衝撃を受け、昨年2位予想をして推していたので「やっぱり!」とうれしくなった。今年はどうなるかと3回戦のネタを観たら、おもしろすぎて白目を剥きそうになった。仕上げてきてる。ヤーレンズのネタを観たあとに他の芸人のネタを観ると何かもの足りなく感じてしまうくらいには、仕上がっている。これはもう優勝射程範囲内。害悪・令和ロマンを勢いよくなぎ倒して優勝するのはヤーレンズがいい。


ところが真空ジェシカも半端ない。トリッキーすぎて決勝まで行っても優勝までなかなか辿りつかない2人。だけど個性を爆発させたままお笑いの質を上げてきているのがビシバシ伝わる。予選の動画でめちゃくちゃ笑ってしまった。悔しい。トリッキーさも3回観ればお茶の間にも馴染んでくるものだ。これはノリにノッたら圧倒的に優勝しちゃうだろうなと怖さすらある。


そんな中、今日話したお笑い好きの方が「華山が大好き。おもしろい」と話していたので気になり順々決勝と3回戦のネタを観たら、爆発的におもしろくて声出して笑った。なんで決勝に行ってないのか不思議なくらいウケてたし、一本のネタの充実感がすごい。細やかな日常のあるあるを起点に独特のテンポ感で技を積み重ねて大きな笑いにつないでいく技巧にうなる。これはテレビで観たい。

敗者復活で楽しみなのは金魚番長。ABCグランプリで「ワンピース歌舞伎」で爪痕を残していて、劇場人気もあり令和ロマンくるまも評価している。神保町の劇場で観てから、サイコパスっぽいボケや絶妙な間のツッコミ、2人のキャラクターにど
ハマりしてしまった。全力応援!

今年は審査員に若さまが初参戦。ついにきた。今年のM-1は特別な会になりそうだ!

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佐藤文香
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