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0116 まちの編集をする人たち
いま、気仙沼ではまちづくりの歴史を年表にして展示するというビッグプロジェクトが動いている。
そのチームは、昨年10月から市内の13の公民館でそのまちのまちづくりの歴史をヒアリングするワークショップを実施してきた。私も自分が住む階上地区のワークショップに参加して、たまたま参加されていた地域の大先輩に知らなかった歴史や文化を聞いてとても新鮮だった。現在山の中に建っている「リアスアーク美術館」が本当は海沿いに建てられようとしていたこととか、実は私の住む家が明治の三陸大津波のあとに嵩上げされたところに建てられているとか。震災前の気仙沼の話がたくさん出てきて懐かしい。ここにこんな店あったよねとか、もう久しくて忘れちゃってることもたくさんあるけど、思い出すとこんなにも愛おしい。
そういうワークショップで集めた市民からの情報と図書館においてあるような市史などの資料を照らし合わせて、まちづくりの年表を制作中なのだ。その展示が行われるのが2025年2月9日(日)。膨大な量のデータを編集し、まちづくりの年表ができる。
そういう土地のことを知っているのといないのとでは、やっぱり違うなと思う。先人たちの思いがちゃんと感じられる機会があるのなら知りたい。自分の知らない気仙沼がそこに集積されていると思うとワクワクする。
それはそれは途方もない作業だと思うけれど、そこにはたしかに情熱がある。夢中になる青春があるのを感じる。当日が楽しみだし、制作過程のエピソードもぜひ聴きたい。
まちを編集してきた人たちの歴史の編集。これまで事実はあってもつながっていなかったものごとの再編集だと思っている。そこからどんな景色が見えて、何が起こるんだろう。制作チームにもインタビューしたい。
2/9、楽しみだなぁ!
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