自家蒸留(家庭で行う水蒸気蒸留法)
おはようございます。今日も暑くなりそうです。
最近、私はレモングラスとベルガモットミント(いずれも香草、ハーブと呼ばれる香りのある植物です)のふたつをミックスして自宅で水蒸気蒸留を行い、香りの水を作っています。「香りの水」って何かというと・・・。
<芳香蒸留水・ハーブウォーター・ハイドロゾル>
香りのあるラベンダー、レモングラス、ローズマリーなどハーブの花や葉を蒸し器のような装置で蒸し上げ、気化した芳香成分と水蒸気を氷で冷却して抽出した蒸留水が『芳香蒸留水』です。
ハイドロゾルとよぶこともあります。
次の写真はラベンダーの花です。
学名はLavandula angustifolia(ラウァンドゥラ・アングスティフォリア)。とてもよく知られたハーブなので目にする方も多いかもしれません。国内の産地としては北海道の富良野や美瑛が有名ですね。このお花、とてもフローラルな甘い香りがします。
リナロール、酢酸リナリルといった香り成分が含まれ、香りを嗅ぐとリラックスしやすいとおっしゃる方もいます。もちろんそうでない方も。香りの反応って個人差が大。
ラベンダーウォーターは夏の肌用化粧水やリネンウォーターとして使えるのでとても重宝します。
我が家ではアロマ関連のショップで南フランス産のラベンダーウォーター(ラベンダー芳香蒸留水)を購入しています。
庭でも少し咲いてくれるので自家製ラベンダー芳香蒸留水も400ml程度、抽出して愛用しています。自宅で水蒸気蒸留を行って芳香蒸留水を作る用途はと言いますと私の場合、主に化粧水、飲用、お風呂に入れるの3つです。
お気にいりは自家製桃の天然水とジンジャーエールも!!
自家製芳香蒸留水の飲用は、冷蔵庫に保存して2週間以内に飲みきるというのが私の決めた自己ルール。500mlの水に大さじ1杯のレモングラス蒸留水を入れるとレモン様フレーバーのノンカロリー飲み物になり、冷やしておくと美味しいんです。
麦茶、水出し緑茶、カルピス、梅ジュース、芳香蒸留水入りフレーバー水。
今年の夏はこの4つで乗り切ります。桃の蒸留水も香りがよくて大好きです。ほとんどは生で食べてしまうのですが・・・。
生の生姜を蒸留した蒸留水を大さじ2杯くらいをお好みの炭酸水で割っていただくジンジャーエール。ノンアル飲料としてビールが飲めない友人用に重宝してます。
熱を加えた蒸した生姜は体を温める働きがアップするとか。
それもまたうれしい。
自家蒸留で使う家庭用の簡易蒸留器はいくつか販売されており、私は3つの異なるタイプの蒸留器を主に使っています。
そのうちのひとつは関谷理化株式会社さんのガラス製のもの。
持ち運べるサイズのほんとうに簡易のものなのですが少量のハーブ(乾燥ハーブで30g、フレッシュハーブで80~100g)で蒸留できるので試験的に行うときやほんのすこしだけ欲しいときに使っています。
写真は商業蒸留用の銅製アランビックとよばれる蒸留器。
L'OCCITANEの店舗に展示してあったもの。これは大型で仕込みに必要な原料植物はキロ単位(多いと50kgから150kg)です。
南フランスの蒸留所ではその単位のラベンダーを摘み取り→蒸留し、大量の精油とラベンダー水を生産しており、圧巻でした。