税理士試験を通して学んだ戦略的に考えて行動するという生き方
税理士試験を受験していた当時、合格率の低い試験で合格するには1点のためにどれだけ頑張れるかだと考えました。
殆どの人はある程度の点数までは採れる、即ち実力派ほとんど変わらない。だけれど1点足らずに不合格になる人、さらにその2点、3点下に団子状に得点している人がいて、その数点のためにどれだけ努力できたかが合否を分ける試験だと模擬試験の結果を見るたびに思いました。
私は新卒で入社した会社を一念発起して退職し、税理士試験を目指していたので、その1点を確実に得点するためにあらゆる努力をしようと思っていました。
そんな時に出会い影響を受けた本を紹介します。
起きていることはすべて正しい
‐運を戦略的につかむ勝間式4つの技術‐
勝間和代著
著者の勝間さんは公認会計士であり、外資系ファームを渡り歩いてたエリートであり、ワーキングマザーであり、一大ブームでした。
メンタル強化の方法を「メンタル筋力」という言葉を用いた独自のメソッドで紹介している膨大な情報量の本でした。
まず私にとって衝撃的だったのは、
公認会計士2次試験に当時最年少で合格された勝間さんが試験に合格するために潜在意識を活用していたというところです。
音声で条文を聞く・潜在意識に落とし込むという勉強法に興味を持ち、通っていた受験予備校の教材の中に条文を音声で読み上げる教材があることも知ったので早速試しました。
その効果について、潜在意識まで落とし込めたと実感するまではいかなかったように思いますが、「読む」「解く」だけでなく「聞く」ことによる学習法に効果があると知ったことは後々ためになりました。
隙間時間やながら時間を使うことが出来るし、脳に直接落とし込むイメージで学ぶという方法は、むしろ時間がない今の方が積極的に使っているように思います。
アルファ波についてもその効用がどれだけかは分からなかったのですが、本番で緊張することは想像がついたので試験会場にはアルファ波が出やすいというモーツアルトの音楽をi-podにダウンロードして開始直前まで聴きました。
単純に条文を音声で聞く、音楽でリラックスするということではなく、一つ一つの行動を戦略的に行うことで思い通りの結果を出すことに近づくことができるという学びがありました。
また、
・メンタル筋力を強化すると偶然から幸運を発見できるようになる
・自分を取り巻く環境の中で学びと行動を選択して時間を最大限に活用する
といったアドバイスをくれたこの本は、その具体的な実践方法が勝間さんの頭の中を覗かせてもらったようなリアルな内容で、当時私の周りにこのような考え方を説明してくれる人はいなかったこともあり、影響を受けました。
この頃から視座を高く持つことやマインドセットの重要性など、税理士試験の受験を通して多くの本と出合いながら実践したことがその後の人生に役立っていますのでまた紹介したいと思います。