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ポートランド ひとり旅日記 vol.1 <きっかけとエースホテル>

2017年5月のGWの連休で訪れた、アメリカ・オレゴン州・ポートランドでの旅を少しずつ振り返っていきたいと思います。

約3年経った今でも思い出すのは、街がとても綺麗だったこと、居心地が良かったこと、人々がとても優しかったこと、素敵で美味しいお店がたくさんあったこと。

食べる、寝る、衣類を纏うこと、働くこと、そういったライフスタイルを何気なく、毎日の繰り返しのようにしていないか?日本で暮らしているときに、本当に大切なことやもの、人に、時間を使えているだろうか?

そんなようなことをたくさん感じ、振り返ることができた旅となりました。

Why Portland? 〜ポートランドを選んだ理由〜

少し話はそれますが、私自身、人生でとても迷った時、いつも思い出すのは中学生の時に訪れたアメリカでのホームステイの経験です。

まだ小さな地域の小さな世界しか知らなかった、13歳だった私が、初めて、アメリカの広大な大陸、広大な自然、自分とは違う言語を話す人々、そして暮らしの豊かさを経験しました。

まだインターネットで気軽に情報収集できる時代でもありませんでしたから、映画の世界へ本当に飛び込んできたような、気持ちでした。

この時に、英語でもっと多くの人とコミュニケーションをとれるようになりたい、それを武器に自分の好きなことを仕事にして生きていきたい、と決めました。


それから随分経った2014年頃。

私が30代にさしかかる頃から、日本でポートランドが注目され始めました。

雑誌ブルータスなどでもその頃にたくさんの特集をされていました。

それらの写真でみた海や山、街並みの景色に、とてつもない既視感・懐かしさを感じました。

ポートランドこそが私が中学生の頃訪れた場所だったからです。

アメリカ大陸北西部にある豊かな山と川に囲まれた小さな街、オレゴン州ポートランド。

「全米の住みたい街ランキング」の上位に常にランクインし、

国内外からの移住者は毎週約500人にも達していたこともあったと言われています。

近年は、「コミュニティ活動が活発で、環境に優しいまちづくり」や「都市再生の成功例」としても注目を浴びています。

自分にとっての原点であり、また自分の求める暮らしに限りなく近い場所だ、と感じるポートランドこそ、自分の次なる旅先だと思ったわけです。

ACEホテルに泊まらずしてポートランドの旅は終えられない

この時の滞在は5泊7日です。

5泊とも迷わず、ACE HOTELに泊まりました。

パールディストリクトというエリアですので、観光したり町歩きしたりする際にも最適なエリアです。

旅を振り返ってみると、ACE HOTELだけのためにポートランドにきた、と行っても過言ではないかもしれません。

ひとり旅だと少し割高ですが、それでも価値があると思います。
それぐらいに、素晴らしいホテルでした。

カッティングエッジだけれど適度に脱力していて、クリエイティブだけれどフレンドリーで、クールだけれどファンキーなポートランドのユニークさを120 %反映した場所がある。エースホテルだ。(グリーンネイバーフッド 2015 より抜粋)



こじんまりとしてながら、最高にセンスの良い居心地の良いお部屋です。

Hotel自体は90年前に建てられた古いホテルをリノベーションして建てられています。

年月による古着的な味のある風合いと、空間全てに行き届くセンスのよさとが絶妙なバランスで整えられてるといった感じです。

アメニティやベッドリネンなども全てメイドインポートランドにこだわっています。

また、ローカルのアーティストたちが部屋のデコレーションを手がけているそうです。

ACE HOTELの中でも、"もっともポートランドらしさを象徴されている”場所は1階のロビーだと思います。

日本でも数多くの雑誌が表紙に採用していて、見たことがある方もたくさんいる景色だと思います。

MacBookを広げている人から、誰かと待ち合わせをしてスマホをいじっている人、バイクスーツを着てくつろいでいる男性、騒がしくコーヒーを飲んでいる親子。

あらゆるタイプの人々が、レコードから流れている音楽を聴きながらこの長いカウチに座ってくつろいでいます。

今でこそ、世界でも日本でもFree Wifiを兼ね備えたこう行ったソーシャル空間も増えてはきているものの、ここエースホテルの1階のこの空間以上に心地よい場所があるだろうか?と感じてしまうほどに、とても素敵な空間でした。


メザニンフロア(中2階)にはライブラリがありここで勉強をしたりゆったりと本を読むこともできます。


ベッドリネンは、ポートランドの老舗ウールメーカー、ペンドルトン社のものです。

ローカルファーストに徹底的にこだわっています。

ガウンも、とてもおしゃれで着心地が良いです。ホテルで販売もしているようです。買って帰ればよかった。

文化的で自立した人々が集まる、ポートランドのリビングルームから感じる暮らしの豊かさ

日本にもエースホテル的なデザイナーズホテルとブティックホテルの中間的なタイプのホテルはたくさん増えているかと思います。

あるいは、古い建物をリノベーションして出来たお洒落なユースホステルのような感じかもしれません。

それらに共通しているのは、"この街のリビングルーム”のような存在になり街そのものに活気を与えて、さまざまな人が集まることができる場所であること。

そういった場所から新たなカルチャーや、素晴らしいクリエイティブが生まれて行くのだろうと感じます。

このロビーに集まる人々はフレンドリーに挨拶をし合い声を掛け合う姿も見られます。

ですが決してベタベタするわけでもなく、程よい距離感を保っているようです。

そんなことからも、この街には、文化的で自立した魅力的なコミュニティが育っていることを感じさせられます。

ますます、好きになりました。

日本から滞在する方であれば、決してここに泊まらなくとも、街歩きや観光に疲れたら、1階のロビーで少しくつろぎ、隣接しているスタンプタウンコーヒーをテイクアウトする、というのもオススメです。

たったそれだけのことがどれだけ贅沢なことなのか、いまこんな時だからこそ、心から感じています。

そしてエースホテルのロビーのような場所、私たちにとって「居心地の良いサードプレイス」もまた、今とても恋しいです。

ひとり思考を深めたり、友人となんでもない会話をしたり、各々がコーヒーを飲みながらゆったりとした時間を過ごすこと。それらが私たちにもたらしてくれる心の平穏や豊かさを、今改めて再認識しているところでもあります。

旅は、vol.2へ続きます。




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