1人とか2人で映画を語り合い、もっと映画が好きになる
つい先日、はじめてポッドキャスト番組にお邪魔して映画トークをしてきました。
映画仲間のヤンパチーノさんの番組「ヤンパチーノのシネマビーツ」という映画レビュー番組で、映画「リコリスピザ」について語りました。
そのあとで、今度は私の番組にも初のゲストとしてヤンパチーノさんに来ていただき、映画「わたしは最悪。」をテーマに2人トーク。
すでに映画を観ている方もそうでない方もきっと楽しめますので良かったら聴いてみてください!
最後に気がつきと、所感を書きました。
詳しくは以下から是非。
映画「リコリス・ピザ」で映画愛を語り合う
ヤンパチーノさんの番組テーマは、愛してやまないポールトーマスアンダーソンの新作「リコリス・ピザ」。
2人とも白熱して70分を超えたロングトークとなりました笑
ポールトーマスアンダーソンは、タランティーノや、ウェスアンダーソン、スコセッシなどに並んで特に好きな監督の1人。
新作「リコリスピザ」は公開予定日からかなり遅れたものの、この夏の始まりにぴったりの多幸感と映画的な気持ちよさを与えてくれた素晴らしい作品でした。
きっと今後も何度も観たくなる作品になりそうです。
しかも、監督の朋友である故ファリプシーモアホフマンの息子、クーパーホフマンと、LAのガールズバンド「HAIM」のアラナハイムの2人が主演。ファンにとって最高のキャスティングであり、奇跡のような瞬間をこの2人が何度も見せてくれるのです。
この夏確実に必見の一作だと思いました。
(私は好きすぎて3度も劇場に足を運びました…)
ビートメイカーでもあるヤンパチーノさんの、自作のBGMもカッコよくてとても楽しいトークとなりまし
た。
ぜひ移動中や家事の最中、身支度の合間などにでもお聴きくださると嬉しいです。
※いつもはヤンパチーノさんの低音ボイスが心地良いオフビートでクールな番組です笑
映画「わたしは最悪。」で人生と恋愛を語り合う
時に、自分のこれまでの人生での間違いや悲しみや喜びやドキドキの全てが詰まった映画作品に出会うことがあります。
久しぶりに、劇場の椅子からしばらく動けなくなり呆然としてしまいました。
それが、先日こちらの記事でも書いた映画「わたしは最悪。」(※原題はthe worst person in the world)
ノルウェー、オスロに住む30代独身女性ユリヤの物語でありながら、全性別、全世代に向けた人生の物語となっており、きっと誰しもが自分自身の人生のある瞬間と重ね、なぜか最後は軽やかに救われる。
本当に素晴らしい作品でした。
先のポールトーマスアンダーソン監督が、昨年「The worst person in the world is the best movie in the world.」とコメントをしているほど世界中の著名な映画作家からも注目されている作品です。
ヤンパチーノさんとの2人トークでは、互いの人生や恋愛を交えて映画について語ったのでまたもや白熱し、こちらは80分越えのトークとなりました笑。
我々2人の視点の違いであったり、性別に関係なく共感できる点が多くて様々なことに思いを馳せながら語っています。
特に後半はかなり盛り上がっています!
SpotifyやApple Podcastsで聴くことができます↓
「語る」ことでしか、辿り着けないものがあると知る
映画を観た後で一人でじっくりと内省したり、自分なりに解釈することはあっても、なかなか映画について真剣に語り合う機会というのはありません。
今回2人で語ってみたことで、相手の視点や考え方を知ることでさらに映画の見方に広がりを感じると同時に自分自身の中にある思い込みや、視野の狭さなどにも気がつくことができた気がします。もちろん自分の感性で気に入っている部分もです。
そしてなにより、だれかと語り合うというのは、「答えが出ない」ということの素晴らしさがあると思いました。
この作品が良いのか良くないのか、好きなのか嫌いなのか、さらにそこに描かれる背景はどう解釈できるのか、などについて、一方通行ではなく双方向でのトークとなることにより良い意味で決定的な答えが出ないのです。
これは日常のあらゆることに落とし込める事なのではないかと感じました。ある1人の文章を読んだり、ある1人の視点で語られる何かに触れることもやはり素晴らしいですが、相手とのトークでしか感じられない、許容や奥行きを感じました。
長々と書きましたが、とにかく上の2作は本当に素晴らしかったのでもしよければこちらもぜひ聴いてみてください。
私のPodcastは不定期更新でしたが、今後は週一配信を予定しています。また別途告知するかもしれません。