【前編】🇮🇳死ぬかと思った・・・。1歳のわが子と離れ離れ。インドでデング熱にかかり、12日間の入院生活を送った話。 #デング #ITP #血小板減少
2024年8月下旬。インド デリー近郊。
デング熱にかかりました。
こんなにも辛くて、
「死」と言う文字が
脳裏に浮かぶものだなんて
思っていもみませんでした。
インド滞在の経験は
短期、長期含めて今回が4度目。
前回は、去年の2〜12月の10ヶ月の滞在。
今回と同じ時期の滞在でしたが、
デングにはかかりませんでした。
今回は、
インドに来て4ヶ月で、
デングデビューを果たしてしまいました。
私が住んでいるエリアは、毎年8月下旬〜9月下旬頃に
デング熱が大流行するようで、
8月下旬にかかった私は、流行の最先端となったのです。
また不運にも、持病もちの私は、
血小板の数がもともと少ない体質で、
デングにかかることで起こる
「血小板減少」によるダメージがかなり大きく、
12日間の入院生活を余儀なくされました。
それでも今は無事退院し、
かわいい1歳のわが子と
何気ない日々を送ることができています。
(本当に良かった!)
先が見えない入院生活の中で、
ふと、
"当たり前の日常がもう戻ってこないのでは…" と
考えてしまうこともありました。
まさか
1匹の蚊のおかげで、
「日々の生活を大切に生きる」
「明日死ぬかのように生きる」
という言葉の真意に気づかされるなんて。
そんな今回の経験を前編、後編に分けて
綴りたいと思います。
突然の脱力感からの発熱。背中が痛くて呼吸が苦しい。
いつもと変わらないお昼の時間。
午前中のルーティンを終え、
子どものお昼ご飯を多めに作り、
ストック用のタッパーに入れる。
この日は急遽、義弟がわが子を迎えに来て、
義実家へ遊びに行くことになった。
貧血のようなふらつきを感じつつも、
わが子を抱えながら
キッチンで作業をしていた私は、
主人にお願いし、玄関で待つ義弟の元へ
子供を連れて行ってもらう。
めまい、ふらつきを感じ、
朝からろくに食べていないことに気づく。
子どものために作った
オートミールブレックファストを食べ、
鉄剤を飲んで横になる。
背中が全体的に痛み、
息を吸うのが苦しい。
寒気を感じ、
インフルエンザの時のような臭いがする。
風邪引いたかな…?
そう思い、主人にお昼ご飯は
デリバリーを頼んでもらうことにし、
しばらく休むことにした。
測るたびに上がっていく体温。目がまわり、起きれない。
1時間ほど休んだから少し作業しよう。
デスクに座り、パソコンに手を伸ばす。
数分間座っているだけなのに
体の力が入らなくなる。
寝たり、起きたりの繰り返し。
いよいよ、おかしいぞ…と感じ始め、
熱を測ってみると、37.4℃。
微熱だ。
1時間後。38.0℃。
上がってきてる。
寝て、起きて、体温測定。
を繰り返し、夕方には 39.0℃ まで上がった。
この時の症状(デング熱初期症状)
めまい、ふらつき、脱力感、悪寒、背中の痛み、息苦しさ、頭痛、発熱。
19時、近所のクリニックへかかることに。
クリニックを受診。めまいがひどくてクリニックから帰れない。
クリニックに到着し、
受付を済ませて順番を待つ。
待合のイスに座るのもツライ・・・
めまいがひどくて気持ち悪い・・・
そんなに長い時間待っているわけでもないのに
イスに座って待つこともできない。
順番が来て、ドクターに診てもらうと、
症状から、おそらくデングだろうとのこと。
血液検査をして、結果は明日わかりますと。
ドクターの話を聞いている間も
めまいと吐き気で座ってられず、
ベッドに横になる。
会計を待っている間も座ってられず、
ベッドで横になって待った。
主人が会計を済ませ、帰宅することに。
外に出て、しばらく歩くと、
めまいと吐き気に襲われ歩けなくなる。
近くのベンチに座るも、症状はひどくなる一方。
もう一度クリニックに戻ろう、と
主人に提案され、立ちあがろうとする。
立ち上がるとめまいがして立っていられない。
気持ち悪くて力が入らない。
倒れそう。
流産をした時と同じ、
(2年前に稽留流産を経験)
全身の力が抜け、
貧血のような、血の気が引くような
そんな感覚が体を襲う。
主人に担がれながら、なんとかクリニックに戻り、
待合のベンチで横になる。
症状がひどいので、近くの病院に入院しては?
と提案されるが、一旦帰宅することにした。
義弟と義母が車で迎えに来てくれ、
主人と義弟に支えられながら車に乗る。
子どもは義母の腕の中で寝ていた。
食欲が湧かない。処方された薬を飲んで寝るも、悪寒と頭痛で深夜、病院へ。
一旦家に戻ってきて、
義母が作ってくれたチャパティを
食べるよう言われるが、食べたくない。
やっとの思いで
1枚だけ食べて薬を飲み、
主人と子どもと3人でベッドで寝た。
深夜3時。
子どもの寝言で主人と私は目を覚ます。
寒気と頭痛がひどいことを伝えると、
かかりつけの私立病院へ今すぐ行こう!
と主人。
深夜にも関わらず、
主人は義母と義弟に電話をかけ、
みんなで私立病院の救急へ。
(家族みんなで病院へ行くのがインドの主流)
かかりつけの私立病院に到着。即入院。子どもとの離れ離れの生活が始まる。
明け方5時。
かかりつけの私立病院に到着。
玄関で車椅子に乗せられ、
急患用のベッドに誘導される。
横になるやいなや、
血液検査、血圧測定、体温測定、
血中酸素濃度などの測定をされる。
数時間後、
血液検査の結果が出され、
デング熱であることが断定される。
この時、血小板の数値は
43,000/μL。
通常、健康な人で 150,000〜450,000/μL。
私は持病の影響で、通常 70,000/μL前後。
デング熱の症状も悪化してきて、
血小板の数値も下がってきているので、
すぐに入院の手続きとなり、
この日から長い入院生活が始まった。
(【後編】へ続く)