逆戻りも逃げも、全部正解にできるから
実は、2022年の今頃 、副業でやっていたライターのお仕事から一旦、離れることを決心していました。
ちょうど、ライターをやめてから1年。
わたしは、1年前とはまったく違う地点に立っています。一箱本屋で本を届け、noteをたくさん書き、本職でも昇進するっぽい?
今は、自分にとってこの道が正解だった、と言えます。
とはいえ、ライターの仕事をやめるのには、紆余曲折あったのです。
違和感を見過ごせなかった
ライターの仕事。
本音を言ってしまうと、SEO記事を書くことも、自分がインタビューをすることも、言葉で取り繕ってる感覚でした。
わたしの語彙力の少なさや体力のなさもあったんでしょうが、なんか違う。
わたしがしたいことはこれじゃない。
1年の間に、違和感はどんどん広がっていました。今後のビジョンも、描けずにいました。
そんな感じでしたから、やめようと何度も思いました。けれど、やめるとなると、収入はマイナス3〜4万。
生活への不安からなんとか続けていましたが、体調不良も増えてきて、広がる違和感を見過ごせなくなっていました。
ギリギリまで頑張って倒れては元も子もない。自分の気持ちを優先し、体調を立て直すために、ライターの案件を手放しました。
余白ができて見つけたもの
ライターをやっていた1年は、仕事帰りにマックやスタバにこもったり、家に帰って徹夜で記事を書いたりしていました。
それに加えて、SHElikesの課題やお仕事案件もやっていたのです。
ライターをやめたら、急に余白が増えました。
この余白を何に使おうか。
しばらくはのんびりするつもりでした。しかし、たまたま行った下北沢で見つけてしまったんです。
「一箱店主募集のお知らせ」を。
そこから、インスピレーションと勢いだけで、何か志があったわけでもないのに、一箱本屋を始めました。
本の流通についての知識、棚作り、PRの方法など、手探りで試しながら運営するのは楽しいですし、実践しながら学ぶことは多く、刺激的な毎日でした。
3月末で店主生活もまもなく1周年です。はやい!
逃げたから気づけたこともある
「誰かに思いを届けるライターになりたい」と思っていたのに、ライターをやめてしまったのは事実。
はたから見たら、「挫折」と捉えられても仕方ないと思います。
高校、大学、社会人になったあとも、休学したり休職したり、とにかく逃げまくった(笑)ので、逃げ足は速い方です。
それでも、逃げるのは抵抗も罪悪感もありました。
一方で、逃げてみたらわかったんです。今までの目標自体が心地よいものではなかった。周りに流されて作った、お金を稼ぐことに比重を置いた目標だったのかも、と気づけました。
勇気を振り絞ってやめて、余白ができたら「本屋開業」という夢を見つけられた。逃げて「正解」でした。
というか、正解にした!の方が正しいかもしれません。自分で正解にしていくってこういうことなんだ、と学んだ1年でした。
時には寄り道してもいい。
逃げてもいいし、一旦リセットして、逆戻りしてもいい。逆戻りしても、手元に残る経験はリセットされない。
わたしも、ライターという道をはさんだからこそ、本のおもしろさを改めて発見できました。
そもそもライターを経験していなければ、お店を開いてみようなんて、夢にさえ思わなかったでしょう。
新年度、新しいことをはじめる人もいれば、卒業したり、やめたりする人もいると思います。今までと全然違う環境で、戸惑うかもしれません。
でも、経験は全部つながって、自分の背中を押してくれます。
全部全部、つながってる。
だから、安心して新しい一歩を踏み出してほしいです。
と、なんだかえらいことを言ってしまいましたが、わたしも3〜6月にかけて、新しい一歩(どころかホップステップジャンプ)が待っています。
みなさんにもいい報告ができるように、新しい正解をつくっていきたいと思います。
ちょっと早いけど、春も楽しんでいきましょうね!