名付ける、考えることがたくさんだあ
友人のお子さんが産まれて、1歳になった。
子どもの成長は早い。
毎月、写真を撮らせてもらっていて、この前産まれたと思ってたのに、もう1歳!と驚いている(きっと両親からしてみたら長い1年だっただろうけれど)。
先日、1歳の誕生日プレゼントを渡した。
1年前はごろんと寝転んでいたあの子が、プレゼントの絵本を渡した途端、頑張ってページをめくろうとする姿を見て、とても愛おしい存在だなあと思う。
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実は、この子の名付け親は、私なのだった。
この子が生まれる前、友人と会っていたときのこと。
ぶらっと入ったそば屋で、お子さんの名前の相談を受けたのだった。
希望を聞いて、友人の「好きな漢字」を教えてもらい、一緒にそばをすすりながら「これはどう?」となんとなく思いついた名前を伝えた。
その名前を友人が旦那さんに伝えたところ、思った以上に気に入ってしまい、本当にその名前になってしまった。そんな経緯があるので、結果的に名付け親になったという感じか。
気に入ってくれたのはうれしいし、我ながら思いつきのわりにはナイスチョイスだったと思っている。
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しかし、名付けるって重いことなんだな。身をもって理解した。
その人が一生呼ばれるであろう「名前」をつける。まあいろんな事情で変えることもできないわけではないけど、基本的には産まれてから死ぬまで、なんなら死後も呼ばれ続ける言葉。
この子は今後の人生を、私がそば屋でぽろっと出した名前で生きていくのかあ……。
(もちろん真剣に考えたんだけど)
自分の名前が珍しいから、なおさら責任の重さを感じたんだと思う。私自身は名前を嫌いではないのだけど、呼び間違えられるケースが多い。ちなみに弟もそう。
だから、自分の子どもには絶対読みやすい名前をつけたい。そう思っている。
と思うと、お母さんお父さんをはじめ、世の中の名付け親になる人たちを尊敬したくなった。
名付けるって思い切りがいる。兄弟がいるとバランスも取りたいし、画数も調べたい。なるべく読みやすく、思いも込めたい。
決断力と冷静な気持ちも必要。考えることがたくさんある。世の中の名付け親のみなさん、お疲れ様です。