憎々しかったはずの「レギンス」が、相棒になった冬
歳のせいか、寒さに年々弱くなってきている気がする。
寒いと頭痛がひどい。体温を上げるためにエネルギーを使っているのか、疲れやすい。
そんな体調の変化にとうとう耐えきれなくなり、一大決心をすることにした。
そうだ、「レギンス」を穿いてみよう。
しかし、「レギンス」はずっと避けてきたもののひとつだ。なぜなら苦い思い出があるから。
◆◆◆
アラサーのみなさんは、10代の頃に流行っていた「トレンカ」を覚えているだろうか?
かかとにひっかける部分がついたレギンスである。知らない方は一度調べてほしい。
わたしは、トレンカが非常に苦手で、今まで頑として履いてこなかった。恨みのような感情すら抱いていた。トレンカ、許すまじ……。
どうしてそこまで憎々しさ満載のアイテムになってしまったのか。
理由は単純明快で、まったく似合わなかったからである(ただの八つ当たりだった!)。
当時は「ほっそり見える!」という触れ込みで人気があったと記憶している。
しかし、わたしのメリハリのないふくらはぎと太めのふとももの前には、レギンスも無力であった。
流行も、足太さんには冷たい。泣いた。
もうひとつ、トレンカの足元はパンプスが当時の定番。
残念なことに、わたしの足は、パンプスを履くと靴擦れで血みどろになってしまう足なのだった。
仮に似合っていたとしても、靴迷子になってしまう。
そんなこんなで、トレンカへの憎しみは、レギンスにも飛び火した。結果、わたしの中ではレギンスは、絶対に避けるべき鬼門アイテムだったのだ。
(靴下屋さん、大好きなのにこんな話になってしまって申し訳ない……)
◆◆◆
そんな経緯があったけど、思い切ってレギンスを解禁したところ、ものっすごく毎日が快適になった。
「え、1枚重ねるだけでこんなにあったかいの………!?」
「もうカイロいらないじゃん!」
なんで今までこんな神アイテムを避けてきたのだろう。
さすがにナチュラル系おしゃれ女子のように、ワンピースにレギンス合わせは無理と判断。ひっそりとパンツの下に一枚重ねて履いているんだけど、苦しくないし、包まれている感が幸せ。
頭痛もピッタリおさまった。やっぱりこの頭痛は寒さからきていたのね。
正直、着る服は選ぶ。あんまり色気がないアイテムかもしれない。そうは思いつつも、レギンスのぬくもりに救われている最近なのでした。
ちなみにレギンスは無印のコットンレギンスです。
発熱機能がついたものもよく見るけど、これ1枚で十分あったかいです……。
明日はやっと2022年ベスト本が更新!できると思う!
月曜日には楽しいお知らせもできそうです。
では。