好きを蓄積した宝物、それはスクラップファイル
自分の好きは案外変わらないものだなあ、そんなことを考えるこの頃。
時の流れやその時々の流行りで多少の変動はあるものの、手に取る服はいつも似たようなものを選んでいる。お茶を買うときは、いつもサントリーの烏龍茶を手に取ってしまう。
好き嫌いは移りゆくものだというけれど、自分の好きに関しては頑固かもしれない。
ところで、私にはある習慣がある。
それは、雑誌のスクラップファイルを作ること。小学生の頃から続けているので、かれこれ20年ほど続けている。
やることは簡単で、雑誌がある程度溜まったら、好きなページを切り取ってファイルのクリアポケットにざっくりと挟み込む。
雑誌は、暮しの手帖、装苑、zipper、MEN'S NON-NO、POPEYE、GINZA、anan、Spring、mini、ViViなど。文章の感じが好きなので、マガジンハウスの雑誌が多め。
(休刊になってしまったsoup、JILLE、CHOKi CHOKi girlsもあった。懐かしい、覚えてる人いるんかな……?)
かつて装苑で連載していた「100の隙間」もかなりストックしている。GINZAの雑貨特集やJILLEに出ていたブレイク前の小松菜奈ちゃんもザクザクと切り抜き、ファイリングして。
そんなことを長年繰り返していたら、図らずも「好きの蓄積」が産まれた。
気が向いた時にそのファイルを見返してみる。すると、面白いことに、自分の好きの傾向が見える。
ガラス・透明・シースルーなアイテムは、服・雑貨・メイク問わず、いつも選びがち。洋服なら、デニムとTシャツのようなシンプルなコーディネート。少しドレッシーなオリエンタルムードの漂うワンピース。ミリタリーアイテム。和っぽい雑貨。黒髪と赤リップ。
いくつになっても、好きの原点は変わらない。うん、やっぱり頑固かもねぇ。
そうは言っても、毎日の情報過多に疲れて、自分の好きを見失うときもときどきある。
好きを見失った買い物は危険だ。欲しい、と思って買っても、あとから「これなんで買っちゃったんだろう?」と後悔することになるから。
モノをむやみに増やしたくない。だから、ときどきファイルを見返して、自分の好きってこうだったな!と再確認する。モノへの熱量とときめきを思い出すようにしている。
自分の好きの原点に立ち返る意味でも、このファイルはとても役立っているのであった。
やっぱりこのファイル、大切だ。
スクラップファイルを作り始めた頃は、ただのコレクション感覚でいたから、まさか20年後にも持っているなんて思ってなかった。
まして、こんなにも捨てられなくなるなんて。
何度も「もういらないよね」と捨てようと思ったけど、どうしても捨てられなかった。長年溜めた好きの痕跡、そう簡単には消せない。
これからも、いつも揺るがぬ好きとともに、モノが溢れる時代を上手にサヴァイヴしていこうと思います。
現在、#1ヶ月書く習慣チャレンジ、挑戦中です。
今日のお題は、Day17「あなたの1番大切なモノ」でした!