推しが引退した

推しのVtuberが引退した。

彼女の名前は御伽原江良(通称:ギバラ)。

最初は清楚を売りにしていたが、グルシャンの件で周りからは「清楚?」と言われていた。自分もその時に初めて彼女の動画を見た。Vtuberグループのにじさんじはもともと知っていたのでにじさんじでは確かに清楚枠だと自分は思った。

それから1月ほど経ったころだろうか、彼女はいきなり本性を現し今までの自分は演技だったと暴露した。声も作っていたもので地声で話し出した。その件で軽く炎上もした。でも自分はキャラを作っていてそれが無理になったから素の自分を出したことに好意を覚えた。そこから自分は彼女を追い始めるようになった。

彼女は音ゲーが得意だった。アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージなどもやっており、特に彼女の配信内で行われたリズム天国の配信は他のライバーとは一線を画すレベルだった。リズム天国耐久配信ではすべての楽曲骸レベル耐久、フルコン耐久、リミックス10目隠しフルコン耐久等がある。彼女は耐久クリア後のアドレナリンが大量放出される瞬間最高に好きと言っていた。それ以降壺やプニキなどで耐久配信を行っていた。

そして自分が彼女を最推しにした最大の理由が彼女の新衣装配信だった。その衣装はまるでシンデレラのようなドレスだった。彼女には1人だけ同期がいた。その同期は初配信後に問題が発覚しすぐに解雇になった。このことで彼女には動機がいなくなった。配信時にはそのことには触れなかったが配信後のtwitterでは彼について語っていた。

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この発言を見た時に同期の事は忘れてなかったし彼の分まで頑張ると言っていて大好きになった。

それから彼女はリングフィットアドベンチャーの配信で注目を集めた。女性とは思えないとても汚い声で配信をしていた。リスナーからは出産配信とも言われていた。この汚い声も彼女の売りの一つではあるので自分は楽しんで見ていた。一説には彼女の配信のせいで巷からリングフィットが売り切れ続出になっているのではとすら言われたほどだ。

自分は大体このあたりで彼女のメンバーシップに入ったと思う(この記事を書いている時で1年3ヶ月1日前でした)。

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メンバーシップに入ったときに思ったのは他の王候(彼女のファンネームの呼称が王子様候補:王候)よりも名前の隣に付いているメンバーシップ加入期間の印が遅れていることにとても悔しさを覚えた。

その後も彼女はチャンネル登録者数を伸ばしていき一時はにじさんじ内でもTOP3に入るほどに急成長した。そして2019年12月にはにじさんじの両国国技館ライブにも出演が決定した。そのライブ内でかねてからにじさんじに入るきっかけにもなった彼女の推しである森中花咲とのメジャーデビューも決まった。残念ながらこのユニットは彼女の引退で解散ということになるのだろう。このライブで彼女にはアクシデントが起きた。彼女はこの時「おねがいダーリン」という楽曲を選曲していた。だが機材のアクシデントでちゃんと歌えなかったのである。自分はアーカイブで視聴していたのだがその部分はずっと蓋になっていた。そのライブの時彼女はいつも通りにしていたが、ライブ後の配信では悔しくて泣いていたのを覚えてる。本当にリスナーに真摯に向き合った結果のアクシデントだったのを理解して彼女のことをさらに好きになった。

そして2019年10月彼女の最大の転機と言ってもいい配信が行われた。この時は台風19号が猛威を振るっていて丁度都内に上陸したタイミングだった。彼女はしょぼんのアクションの耐久配信を行っていた。その際に彼女が発した「ゴミカス、死ね!」がネット上でバズった。これによりチャンネル登録者は急増したた。

ライブにも出演してまるで彼女のモチーフになっているシンデレラのストーリーを体現しているかのようで意図せずにキャラと同調していてとても素晴らしく感じた。

2020年1月にはライブで初披露した3Dモデルを配信で初公開した。この時にはyoutubeでの同時接続者数が5万人にもなった。この当時ではこれだけの同接はvtuber界隈では見たことがなくてとてもすごい数字だった(この後の他ライバーの3Dモデル配信ではこの数字を超えていきV界隈が人気になって人が増えたのを実感した)。3Dモデル配信では目隠しで何を食べてるかを当てるゲームでコオロギを食べさせられていた。

その後SitRの札幌公演が行われた。現地に行きたかったがチケットが当選せずネットで視聴することになった。彼女はファンサを歌っていた。ファンサの歌詞は彼女の生き様にぴったりだった。これ以上のものはないと感動していた。

2月にはpetit fleursの初イベントが行われた。自分はこれに現地で参加した。楽しそうな二人が見れたのとアルバムの中から1曲が歌われた。2に合った可愛らしい曲だった。

4月にはみんなから少し遅れてどうぶつの森を始めた。住民ガチャに一喜一憂しながらお目当てのちゃちゃまるを引き当てた。このあたりからだったろうか、彼女の配信にキッズが多く出始めたのは。

しばらくして彼女は配信をあまり行わなくなった。その代わりに動画を投稿するようになった。動画の内容はガチャ実況に字幕を付けたものだった。この動画は好評だったように思える。そういった動画投稿が続いて少し経ったくらいに久しぶりに配信を行った。内容はFALL GUYSという対戦型アクションレースゲームのようなものだった。ここで今の彼女のリスナー層が明らかになった。配信でスナイプがあるのは有名配信者ならば仕方ないが、スナイプしてきたプレイヤーがチートツールを使用してずっと彼女だけを妨害していたのである。本人にとっては賑やかしで配信を面白くしようと思っているのだろうが、そもそもチートツールを使っていることがそもそもルール違反だし、それを見ていても全く面白くなかった。彼女も嫌気がさして配信を終了してしまった。これは俗にいうキッズと呼ばれる輩なのだが、彼女は配信内でよく暴言を言ったりするので、そういった行為のキッズ受けが良かったのだろう。

それからはメンバーの方で配信を行うようになった。幸い彼女はメンバーシップのメンバー数も多い方だったので配信をあまりしなくても問題はなかった。メンバー配信は安心するとも言っていた。

誕生日配信では自分も人生初のスパチャを投げるくらいには好きになっていた。Vtuberにスパチャを投げるなんて馬鹿らしいと昔は思っていた。見返りのあるメンバーならともかく何の見返りもないのにお金を払うのはおかしいと思っていた。でもこれは気持ちなんだと理解した。楽しい配信を、自分の生活にいろどりをくれてありがとうの気持ちなのだと。

今日彼女の引退後のメンバー配信を見たがどうやら9月ごろから引退しようと考えていたらしい。9月と言えば丁度このFALL GUYSの配信が行われたタイミングである。やはり引退の原因はアンチとキッズだったのだろうと推測できる。

ここからはあまり配信も行わず動画投稿少なくなってきた。

去年末にじさんじのイベント出演が決まった。

そして今年に入ってからまた通常の方で配信をするようになった。しかし昔ほどの勢いはなかった。自分もあまりりたいで追っていなかった。そしてイベントが終わりメンバーシップ内で例の配信があった。そこでは仄めかしなどではなく引退すると明言していた。本人はもっと余裕を持たせたかったから1ヶ月前くらいから言いたかったらしいが、イベントもありイベントを引退するのかって気持ちで見てほしくなくてこのタイミングになったと言っていた。

それから2周年の今日引退配信が行われた。引退時刻は3月10日の23:59。実に彼女らしい時間だ。御伽噺でも0:00に魔法は解ける。彼女にかかっていた魔法はここで解けた。御伽原江良というVtuberから普通の女の子に。そして同時に我々にかかっていた魔法も解けた。

心の中に大木穴ができたような気持ちだ。1週間前の引退宣言ではそこまででもなかったが実際にその時が来るとやはりクルものがある。よく漫画やアニメなどで「こんな気持ちになるなら、好きになるんじゃなかった」みたいなニュアンスの表現があるけれど、今ならその気持ちがわかる。

彼女は元々はただのオタクだったらしい。そんなただのオタクである彼女がここまで大きな存在になり私の中でも心の大部分を埋めるような存在になっていた。まるでアイドルの様だった。その生き方はシンデレラそのものだったとさえ思う。

私は彼女が駆け上がって走り続けた2年間を今後の人生で決して忘れることはないだろう。

江良ちゃんを見たことがきっかけでVtuberにハマったし、一番最初の推しでもありました。今ではVtuberの無い生活なんて考えられないほど生活の1部になっています。ここまでになったのは全部江良ちゃんのおかげでした。私の生活の一部を変えたのは紛れもなく江良ちゃんでした。たくさん笑って泣いてたまに呆れるようなこともありました。それでも楽しかったです。動画を見ている時間はとても幸せでした。これからどれだけ時間が経とうとも江良ちゃんの存在は忘れません。私の1番の推しであることは今後も変わりません。

江良ちゃん(ギバラ)に出会えて幸せでした。大好きだよ。

願わくは江良ちゃんの今後にも幸せが訪れるように。

永遠の王候より

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