色んなオファー、色んなクライアント、
イラストレーターと名乗る人でも何種類かいると思います。
A 芸術家タイプ。アナログなりデジタルで純粋にイラストを描く人。
B 商業イラストレーター。
仕事に応じてタッチも変えられて、なんならデザインも出来る人。
私はBの商業イラストレーター(デザイン)の人です。
※元々キャラクターデザイナーでしたが身体を壊したのでリハビリ兼ねて芸術家タイプの方向に舵を進めていましたが、デザインをしてる方が楽しく
絵も描けるので、小さいデザインの集大成の年賀状デザインはとても良い勉強になってます。
以前、出版のお仕事でタッチの違うイラストレーター4人で手分けして
私自身はイラストを900点近く描きました。
ありがたい事に出版社の方からは私のだけで良いんじゃないか?とまで言って頂き、少し自身も湧いてきました。
そもそも、アドビのillustrator(イラレ )やPhotoshopに慣れているからですが。。。
雑誌媒体で保育系のイラスト集。
ベクターで描けば拡大してもギザギザが出ませんし。
それが出来たのが私ともう一人の2人だけ。
もう一人は頑張って練習してましたが、もう一人は完全な芸術家タイプだったので(それが悪いという意味ではなく)データは背景も抜いていない
スキャナーで撮っただけの画像でした。。。。
編集の方、頑張ってましたけどアナログなので時間もかかり
また、イラスト自体になかなかOKが出ず修正が凄く出ていたようです。
そこまでは、良いんです。
私が個人的にデザイナーという立場で仕事をした話になります。
他のデザイナーさんが忙しいので変わって欲しいと連絡を受け
代わりにやったのですが、、、、、
仕事内容自体は説明文と簡単なイラストだけ
しかし、説明や資料として貰った物。全く使いませんでした!
電話も掛かってきましたが、自分の今までしてきた事、商品そのものの説明、自分の事、などなど、デザインの説明はどこ?でした。
説明を受けて作ったデザインは情報量が多すぎる。と。
いやいや、これで作ってと言われ貰った資料に入ってましたが?
そうなんです。この方は自作をされている一般人で、こういった方に限って
「自分で作れるんですが、今回は人に頼んだ」と言うんですよね。
だったら、余計な説明は要らないんです。
今回、これに近い事が起こりました。
Aの芸術家タイプのイラストレーターさんのデザインのお手伝いです。
今までは、デザインの仕事でも一般の方でもあまり大きな食い違いはありませんでした。まぁ、先の一般の方とはちょっとありましたが。
どうも、私は余計な情報量が多すぎて、本当のすべき仕事の内容が埋もれる案件とは相性が悪いようです。なので、ずっと同じ疑問点であり質問をしても、それに対して適切な説明が貰えないのも、仕事が進まずモヤモヤが残るばかりです。
相手は丁寧に説明してくれているんでしょうけど、私にはそういった情報は要らないんです。やる箇所だけで良い。そして、やる箇所自体の説明が不足していて把握しきれず。
また、デザインツールが違い過ぎました。
最初に貰ったデータはアナログだったので、全て背景透過にする作業です。
それをしないとその後の作業が全く出来ず。
ツールが違うと言うことは、フォントもテキストも無いので同じ物が使えません。大抵は貰えるのですが(逆も然り)、それも出来ません。
デザインの統一を図ったら違うと言われ、全部やり直し。
また、今まではラフやサンプルとして送った物が見えないと言われたのは
初めてで、解像度を上げたらメールに添付出来ない大きさなのでストレージに入れたら、いちいちストレージからDLは大変と。
正直、どうしたら良いんだ?でした。
今までのキャリアの常識が全く通用しなかった案件でした。
伝えなかったけど私自身も、他にも仕事は抱えてました。
また、時給という形だったので、私には全くわからず。
昨年、他の案件でやはり大量の作業量で
20時間内で1点幾ら×1週間4〜50点というオファーがありました。
某有名企業のデザインだったので、面接は受けましたが結局それは
やってたら、体壊してた案件でした。
ふっとそれを思い出しました。
色んなやり方、色んなオファー、色んなクライアント、
色んなデザインツール。
少なくとも2度とデザインやイラストで時給の仕事はやりません。
それは確かです。
そして、きっちり発注書は必要だと思いました。
多分、2度とオファーは来ないだろうから伝えてません。
私も、こんな思いはしたくないです。
そういった事も含め、とてもとても勉強になりました。