New Normalの働きかたデザイン
コロナでの働き方のある意味の平準化が進んだ気がします。
ある程度、均質化した働き方からまたバラバラな働き方にもどるとなると、この「もどる」というのは、なかなか難しいという話です。
コロナで変わった半径2メートル
ぼくのまわりでは、こんなかんじかな。
- リモートワークってやればできるじゃん。
- やっぱ通勤大変だったよね。
- 家族との時間が増えた。
- でも、子供いると仕事しづらい。
- 家の中充実した。
- お菓子とお酒の量増えた。
- 人と会わなくなったね。
- オンライン飲み会結構できる。
- Amazonの出費かさむね。
- 会議が増えた。
McAfeeが言ってた。
Our Democracy has been hacked
https://twitter.com/officialmcafee/status/1254103797837815809
日本は政府と法が緩いからそこまで思ったことはないけど、たしかに「コロナ怖い」「自粛しないとダメ」みたいな雰囲気とイメージがツールとなり、この半径2メートルを作ったのかなと思う。
これが造られたものなのか、自然と積み上がってできたものなのかは置いておいて、このあとどうなるのか。
今回は、いろんな半径2メートルの切り取り方があるけど、働きかたっていうわかりやすいところにフォーカスして。(いまプロジェクト見てると地方創生とかで新しい半径2メートルがあるので、それは今度どこかで)
もどりたい?もどりたくない?
いろんな働き方がかわって、強制的にオンライン化し、いいことも悪いこともあるけど、コロナ前にもどれる? たぶんそんなに簡単じゃない。だって、この1−2ヶ月みんなが働き方をHackしちゃったし、Hackされちゃったから。
- チャット使ってなかった人がチャットを使いだしたり。
- 無駄に朝早く来て、夜遅く帰るような人の存在が薄くなったり。
- 忙しいと毎日飲み歩いていた人が、運動し始めたり。
- 「営業は身だしなみだ」って言ってた人が、顔出さずにオンライン商談しだしたり。
- 水を得た魚のように、急にフレンドリーかつソーシャルになったり。
出社制限がある会社かつ、しっかり出社制限をしている(色んな理由で出社してる人多いけど。。)大企業に勤めている人は大概どれかは当てはまっているんじゃないかなって思う。このなかで、ポジティブな恩恵を受けてた人ほど、Hackされた働き方を元に「もどす」心理的ハードルはかなり高い。
じゃあ、なんで「もどす」のは、大変?
なんか「新しい働き方に慣れた」とか「もう不可逆」みたいな漠然としたことをよく耳にするけど、それが「なんで」慣れてしまったのか?「どの働き方」が不可逆なのかとかは全然耳にしない。これをデザインしてみると、もどすのが大変って、「どの範囲?」「なんでそうなの?」がわかってくるかなと。
もともと何に困ってたのか。コロナ関係なく、働き方でいやだったこと。コロナ後それがリモートワークによって解決されたこと。 (これだけじゃないけど、例えば。。)
- 通勤電車大変
- 通勤時間が無駄
- 子供の送り迎えに間に合わないかもって思うこと
- オフィスにいるときにいろんな人から話しかけられるのがいやだ。(自分の仕事したい)
- 仕事に行く準備が大変
でも、これらって今までは当たり前で、解決しようと思ってもなかったのに、解決されちゃった。(しかもみんな一遍に)
そこに働き方が変わって、新たに困ったこともあると思う。
- ちょっとお願いしたいことがあっても、チャットだとまだハードル高い
- 運動不足になった
- チーム感がない。
- オンオフの切り替えがなくなった
- 結果が見えるだけで、プロセスの大変さが伝わらない
- 「はじめまして」の信頼関係構築
- プレゼン、説得、交渉などの高位コミュニケーションのベストプラクティスが確立できてない
大きいことも小さいこともあるかもだけど、こういうことで困ってる人もいるかな。でも大事なことは、働き方が均質化したから、みんながある程度同じ困りごとを同じように抱えていて、これらの困りごともみんなでどんどん解決していってるっていうこと。だって解決しないと働けないっていう、なんとかしないといけないっていう解決へのみんなのモチベーションが以前と全然違う。
もどすのが大変な理由がNew Normalをつくる
もともと困ってたことが、自動的に(半強制的に)リモートワークで解消できて、かつ、均質的に新たに困ったことはみんなでモチベーション高く解決をしているから、そこから生まれるソリューション、行動、文化がNew Normalをデザインしていくにかなと。