からっぽに射す光
こんにちは。
はじめまして、ふみくら倶楽部3年の夕凪です。
なんやかんやのかくかくしかじかで遅ればせながら本日より書評に参加していくことになりました、よろしくお願いします。
自己紹介はここまで、早速書評に移ってまいりましょう。
祝初書評!な私が本日紹介するのはこちら。
『廃墟サンクチュアリ』
三五繭夢 著
二見書房
その名の通り、廃墟ばかりを扱った写真集になっております。
皆さんは廃墟といえば怖い、おばけがでる、暗い、何もないといった印象をお持ちではないでしょうか?
「廃墟は気になるけど怖いのは苦手……」
そんな方におすすめしたいのがこちらの写真集。
廃墟の退廃美と射し込む光とのコントラストが美しい写真が多数収録されています。
どの写真もどちらかといえば明るい印象を受けるのではないでしょうか?
花の散り際に美しさを感じるように、長い時間をかけ朽ち果ててゆく廃墟に美しさを見出すのもまた人の性。
屋根に穴があいても、床が抜けても、植物に侵食されても、変わらずその場所に射し込む光を〝あたたかい〟と感じるのか〝さびしい〟と感じるのか。
この写真集を見た皆さんに何かを感じていただければ幸いです。
それではまた。
皇學館大学 ふみくら倶楽部 3年 夕凪