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星占いのラッキーシンボル 1年分まとめ

「Yahoo!Japan占い」の1年分の「ラッキーシンボル」を記録した。
ここにその結果と考察をまとめる。

対象期間は2021年11月〜2022年10月。
なぜ中途半端な期間なのかというと、「Yahoo!Japan占い」が2022年10月31日をもってサービスが終了したからである。
なお、うっかりスクレイピングし忘れた日が2日ほどあり、データは欠損が生じている。(この欠損を補うために2022年の1年分をまとめる予定だったが、突然のサービス終了となった。無念)

以前、「Yahoo!Japan占い」の3ヶ月分のデータをまとめた過去記事はこちら

ラッキーアルファベット

おひつじ座からいて座まではアルファベット順だが、やぎ座でその並び崩れる。

Aの次はJ、Wの次はFなど、ある程度の法則性はある。(しかし例外の日もある)

8/9〜8/14のように2つのアルファベットのループが3回続く(「今日のラッキーアルファベット、一昨日と同じだな」という日が続く)というパターンが時々発生する。

赤文字と青文字で示したアルファベットが交互に出現

ちなみに一年間(欠損2日あり)の12星座分の頻度表は以下の通り。

各星座におけるラッキーアルファベットの出現回数

ラッキー方位

北・南・東・西・北東・北西・南東・南西の8パターン。
頻度が最も多いのは「西」、次いで「東」。
星座ごとに見てみると、おひつじ座からいて座までは最多は「西」だが、やぎ座からうお座は「東」が最多。

各星座におけるラッキー方位の出現回数

やぎ座は12月下旬(冬至以降)の生まれである。
そのためやぎ座からうお座は「早生まれ」とも言える。それが占いの結果を出力するにあたり、関係しているのだろうか。

ラッキーナンバー

0〜9の10パターン
10パターンの数字を12星座に割り振るのでどれかの数字が多くなることは予想できるものの、「5」と「6」が突出して多い。

各星座におけるラッキーナンバーの出現回数

「5」は700回以上、「6」は600回以上、「1」は480回以上出現し、それ以外の数字は同じ頻度になっている。
「5」は他の数字の2倍以上の頻度で出現し、どの星座においても「5」が多い。

数字の羅列のパターンがいくつかあり、それが隣の星座にシフトする形で割り振られている。

パターンは、005126697483、055125697483、055125256983、125697483165、125697483055、126697474835など。

赤文字部分は数字の並びのパターンが同じ

この羅列パターンに「5」の出現回数が多いため、頻度も多くなる。
なぜ「5」がラッキーナンバーとして多くなるのは不明。

ラッキーグルメ

432パターン。
最も頻度が高かったグルメは「野菜カレー」で18回。各星座において1回は出てきている。次いで「しょうゆラーメン」「ローストチキン」「和風ハンバーグ」「釜ゆでうどん」。

カレーのバリエーションは「野菜カレー」「スープカレー」「カレー南蛮」「チキンカレー」「ビーフカレー」「グリーンカレー」「カレー風味の料理」「キーマカレー」「シーフードカレー」「マトンカレー」「豆入りカレー」「カレーうどん」「カレーライス」

ラーメンのバリエーションは「しょうゆラーメン」「みそラーメン」「とんこつラーメン」「塩ラーメン」「海鮮ラーメン」「ねぎラーメン」「モヤシラーメン」「五目ラーメン」「ラーメン」

ラッキーアイテム

505パターン。
最も頻度の高かったアイテムは「マスク」で14回。次いで「LED照明器具」「ゴールドのアクセサリー」「ゼリー飲料」「ハンディクリーナー」「マガジンラック」「ラジオペンチ」。

「ラティス」(ガーデニングなどで使う木製の柵)や「オットマン」(足のせ用のソファー)など、「それ何?」と思うような少々マニアックなアイテムもある。

ちなみに「ラティス」はガーデニングなどで使う木製の柵で、「オットマン」は足のせ用のソファー。見たことはあるけど名前は知らなかった。

ラッキーレジャー

199パターン。
最も頻度の高かったレジャーは「ネットオークションに出す」「月や星をながめる」「連続ドラマをまとめて見る」で34回。次いで「アート作品を鑑賞する」「ガーデニング」「ディナーをデラックスにする」「写真を加工する」「行列店に並ぶ」「食べ歩き」。

「それもレジャーなのか!」と思うものとしては、
「商品の値段調べを楽しむ」「商品情報を読んで楽しむ」「ダイエット法を探す」「関連動画を次々見る」「なにかに寄付をする」「美のショップでお試し体験をする」など。

ラッキースポット

471パターン。
最も頻度の高かったスポットは「アンテナショップ」「ファミリーレストラン」「雑貨のショップ」で19回。次いで「リサイクル店」「動物のいる店」「動物園」「喫茶店」「資料館」「輸入品専門店」。

ラッキーカラー

ラッキーカラーのデータは欠損なく365日分の収集ができている。
「Yahoo!Japan占い」では32パターンの色がある一定の規則をもって並んでいる。(ラッキーカラー詳細分析についての過去記事はこちら

下図は小さくて見づらいが「何かしらのルールがありそう」というは読み取れるだろう。

2021年11月〜2022年10月のラッキーカラー。縦軸が12星座、横軸が日付。

しかし、2022年9月に突然このパターンが崩れた。色の種類が47パターンに増え、ゆえにアルゴリズムも崩れる。

2022年7〜8月と9月の比較

そして10月には33パターンになるが、(既存の32色+「クリーム」)以前のアルゴリズムは継承されていない様子。

2022年7月〜8月と10月の比較

なにか、運営側の意図や事情を感じずにはいられない。
ちなみラッキーナンバーなどの他のラッキーシンボルにおいて、ルールの顕著な変更は見られない。シンボルごとに担当が違うのかもしれない。

まとめ

全星座を長期スパンで眺めてみると、パターン数に上限のあるものは、何かしらのルールに基づいていることが見えてくる。
そしてパターン数に上限がないもの(グルメ・アイテム・レジャー・スポット)は、時勢や占いの書き手の個性のようなものをうっすら感じる。

しかし、ラッキーカラーのルールだけが途中で変わったように、それぞれのルールは連動していないようである。

データを収集・比較して、「占いなんてデタラメだ」と言いたいのではない。
星占いは惑星の配置図に、紐付けされたイメージから解釈して言語化する。
機械的にアルゴリズムを組んで結果は出力することも可能であるはずだが、結果のバラつきや急なルール変更に、どこか人間臭さも感じる。

星占いはエンタテインメントである。

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