ラッキー○○をまとめてみると
星占いの記事にはラッキーカラーだけではなく、ラッキーアイテムなどいろいろなラッキー○○がある。それについて、細かく見てみることにした。
（ラッキーカラーについては前回の記事参照）
今回はYAHOO!JAPAN占いに絞り、その内容を収集・一覧化した。その理由はラッキー○○が豊富だからである。「ラッキーシンボル」としてカラー・アイテム・スポット・レジャー・グルメ・ナンバー・方位の８つが示されている。どのサイトにおいてもカラーよりアイテムの方がバリエーションが豊富なので、まずは一つのサイトに絞る。集計期間は2022年1月〜2022年3月の3ヶ月間のデータを対象にしている。
パターン数に上限があるもの
ラッキーアルファベット
アルファベットなので26パターン。
隣の星座に、星座アルファベット順にシフトする。
例えば、おひつじ座のラッキーアルファベットが「A」である日は、おうし座は「B」、ふたご座は「C」である。しかし日々のアルファベットの並び（縦軸）には法則性は発見できていない。
ラッキー方位
北・南・東・西・北東・北西・南東・南西の8パターン。
「西」の登場回数が圧倒的に高く、206回にのぼる。次点は「東」で140回。
もし、全ての方位の出現頻度が均等なら、各方位135回（90日間×12星座÷8方位）ずつになるはずだが、西が突出して多いため、西・東以外の出現回数は120回前後にとどまる。
西の頻度が高い理由は不明。公転周期の長い星を起点にしている可能性もあるので、もっと長期的に見ると異なった頻度分布になるかもしれない。
ラッキーナンバー
０〜９の10パターン。
これも頻度が均等であれば各ナンバーが108回ずつになるはずだが、実績は「5」が最頻で、ほかの数字の2倍の頻度となる。
これについても理由は不明。
パターン数が無限にある（と推測される）もの
ラッキーグルメ
3ヶ月間で430パターンの料理が登場した。最も多かったのは「野菜カレー」が6回。5回は「かんぴょう巻き」「エスニック風味の焼き鳥」「オムライス」など24種。各星座につき、3ヶ月間で少なくとも2回は同じグルメが出現する。
ラッキーアイテム
3ヶ月間で454パターン。最も多いものは「カイロ」「ダウンジャケット」「マスク」が6回。5回のものはなく、次いで4回のものは「コンパクトミラー」「スポーツチームのグッズ」「フードミキサー」「手袋」「福袋」「食品保存容器」。
最頻の「カイロ」などは1月〜3月の寒い季節を意識したアイテムだ。4月になると「花粉症予防グッズ」や「桜色の小物」などが登場してくる。年間を通して見てみれば、また違う結果になるだろう。
ラッキーレジャー
3ヶ月間で168パターンで、アイテムやグルメに比べて少ない。最も多いもので10回登場した「ジョギング」「有名店での食事」。次いで9回は「アクションジャンルの映画鑑賞」「ダイエット法を探す」「ぬりえやスクラッチアートを楽しむ」「ドライブ」など13種。
頻度は多くはないものの「雪や氷に関するお祭りを見る」もあり、レジャーも季節感を意識していることがうかがえる。
ラッキースポット
3ヶ月間で326パターン、最頻は「冬限定メニューのあるレストラン」で、こちらも季節を意識している。
前述のラッキーアルファベットのように、隣の星座にシフトするパターンが時々見受けられる。しかし全てがその法則に当てはまる訳ではないようだ。
また、3月2日はおとめ座・さそり座、3月3日はふたご座とうお座で「ひな人形が飾られている店」というラッキースポットが示される。ピンポイントな季節行事も考慮しているようである。
その時のラッキーレジャーは「茶道華道の体験」「座禅や瞑想の体験」「テーブルゲームをする」「有名店での食事」と、「ひな人形が飾られている店」でもできそうなことではある。しかしおとめ座のラッキーグルメは「ケバブ」という「ひな祭り」とは縁遠そうな食べ物であることを見ると、各ラッキー○○の相互の関連性はそれほど意識されていないのかもしれない。
わかるかと思いきや、やはりわからない
当初、ラッキーグルメなどは熱い／冷たい、かたい／やわらかい、甘い／辛いなどで分類すれば、ある程度の傾向が見えてくるのではと予想していた。しかし思った以上にパターン数が多く、分類も難しいため断念した。ラッキーカラーは月の運行に連動している傾向が見えたが、他のラッキー○○は月の運行と照らし合わせてもルールは浮き彫りにならなかった。しかも季節を意識しているとなると、そのルールは複雑である。
結果の一覧を眺めると
ラッキー○○は、基本的に同じ星座で同じ結果が連続するということはなかったのだが、ラッキーレジャーではおとめ座が3月9日と10日に「アクションジャンルの映画鑑賞」が例外的に連続していた。その後のおとめ座は「連続ドラマをまとめて見る」、「有名ダンサーの踊りを鑑賞」、「アート作品を鑑賞」、その翌日には「アートイベントに参加する」。3月19日には「ダンスをする」、3月12日に鑑賞した有名ダンサーの踊りに影響を受けたのだろうかと、思わず推測したくなる。誰かの日記を読んでいるような気さえしてくる。
ラッキースポットも、その人の行動履歴や足跡だと思うと、探偵小説を読んでいるような気分にもなる。この人はいったい何をしに行ったのだろう。
占いは自分ごととして楽しむ読みものだが、こうして他人事として眺めてみるのも面白い。
見出し画像は、ケバブを食べているお雛様です
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