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タイトルをかんがえる

紙メディアで喜ばれるコンテンツと、オンラインメディアで喜ばれるコンテンツ、その最大の相違点は「長さ」である。これはスマホの普及以降、ずいぶん定着してきた考えだ。たしかに紙の本であれば10万字が連続して書かれていても問題ないけれど、オンラインコンテンツで、1ページに10万字がずらずらずらずら書かれていたら、いわんやそれがスマホの画面であったなら、いったいどこまでスクロールすればいいのかわからない。なんならちょっとした狂気すら感じさせるコンテンツだ。

しかもスマホはその多様なる用途の特性上、いつ黙読を寸断されるかわからない、という問題がある。電話がかかってくるかもしれないし、LINEやらなんやらのメッセージが届くかもしれない。緊急地震速報が鳴り出す可能性もあるし、そもそもスマホで読むのは外出時であることも多く、電車が駅に着いたり、注文した日替わりランチがテーブルに届けられたりする。長いコンテンツよりも、ささっと読める短いコンテンツのほうがよいだろう。


また、ぜんぜん違うなあ、と思うのはタイトルに対する考え方だ。いわゆる「釣りタイトル」の話ではない。

個人ブログからオウンドメディア、さらには会員制の商用メディアにいたるまで、オンライン上の記事や連載タイトルは、やたらパロディとオマージュにあふれているのだ。

パロディやオマージュが悪いとは言わない。けれども「そればっかり」を続けていたら、コンテンツの核を考える力が鈍ると思うんだけどなあ。どうなんだろう。タイトルを考えることって、ものすっごく大事な作業だと思いますよ。


もうすぐ午前0時を回るので、とりあえず答えも結論もないまま終わります。