文学フリマ大阪のお品書きと本の紹介
気づいたら文学フリマ大阪が、あと4日になりました。
というわけで、うちのサークルの紹介とお品書きです。
まずは日付と場所です。
＊ 9月8日 文学フリマ大阪 OMMビル2F
き-07 PepperBox
続いてお品書きです。
新刊！
悪役王弟だが王都を追放されたので王位を簒奪することにした
https://ncode.syosetu.com/n7653jh/
現在「小説家になろう」で連載中の作品を文庫本にしました。
表紙イラストはサークルの相方の25ちゃんこと、二越としみさん！
フルカラーカバー＆帯付きです。新シェルリンという特殊紙を使っているのですが、どんなふうに印刷をされるか楽しみです。
ちなみに内容は
冒険コメディファンタジー。
五十崎啓助は、美貌の聖女の力により異世界転移をしてしまう。
魂が乗り移った相手は、謀反の疑いを掛けられている王弟・ギルロード（十八歳）
国王に王都を追放され、幻獣の住む僻地の島へ行くハメになるのだが……。
たぶん、凄く読みやすいと思います。
このジャンルが、お嫌いでなければ是非どうぞ。
ちなみに現在、無料配布のコピー本も制作中です。
中身が中身なので「私が作ったダサい表紙がぴったりだろう」と思って作りました。せっかくなので冒頭を載せますと。
リーファニア王国の王宮ハウスメイドであるカトリーナは、推しのぬいぐるみを作っていた。
これで二体目である。
（ジョフリー・アイアンド様――す・て・き）
まだ顔も髪の毛も付いていない、ただの肌色の布だが、カトリーナには完成した姿が見えていた。
（屈強でかっこよくてたくましいジョフリー様ぬいには、やっぱり綿をたくさん入れなくちゃね）
ジョフリーとは、黒竜騎士団の副団長である。
二メートル近くある身長に、屈強な身体。
王都最強と呼ばれる騎士団の中でも目立つ偉丈夫で、剣聖・イズレイル・ギデインに次ぐ地位の持ち主である。
メイドたちの人気はイズレイルに集中していたが、カトリーナは断然ジョフリー推しだった。
（やっぱり殿方は素手でクマを倒せそうなかたが、一番素敵よね。ジョフリー様って畑もバリバリ耕してくれそうな、頼りがいのあるところがいいな。正装姿も立ちくらみしそうなほど素敵だけど、農夫の姿をして畑を耕しているところも、一度でいいから見てみたい……）
カトリーナの男性趣味を聞いた他のメイドたちは「信じられない」と口々に言ったものだったが、カトリーナは気にしなかった。
メイド仲間と一緒に、きゃあきゃあ言いながら推すよりも、一人で静かに推すほうが性に合っているのだ。
今日も空き時間に、手芸という名の推し活をしていた。
ジョフリー本人と話す勇気もなければ、そうする気もないカトリーナにとって、至福のときである。
そのとき、廊下から足音が聞こえたかと思うと、控えの間のドアが勢いよく開いた。
「た、大変大変大変っ」
メイド仲間であるメリッサが、血相を変えて飛び込んできた。
つい先ほどメリッサは、昨日玉座の間で倒れた王弟ギルロードの様子を見に行った。
そして慌ててここへ来たということは――。
「まさか……ギルロード殿下に何かあったの!?」
「あったわ」
恐ろしいことにメリッサは肯定した。
そして息を整えたあと、続ける。
「ギルロード殿下が、こっちを向いてね……。しかも『お疲れ様です』って、私に言ったのよ!!」
「えええええええええ!?」
メイドの控えの間が、蜂の巣をつついたような騒ぎになった。
この話、本編を書いているときに思いつきました。
見送りに来ている黒竜騎士団の中にジョフリーはいるのですが「暴れ馬のせいで、ジョフリーどころじゃないな」と思ってカットしました。
いま書けて嬉しいです（まだ書きかけですが）
一応ギルロードも出てきます。
そのうち「小説家になろう」のほうにも転載するとは思います。
どうぞよろしくお願いします。
他の本は、香川でも販売したものになります。
こんな感じでしょうか。
「臆病なキセキ」の在庫が残り1冊なので、もしよろしければお早めにどうぞ（25ちゃんの家から出てくるかもしれませんが。今回のイベントでは、残り1冊だけになっています）
そしてグッズは、こちらの4種類になります。
実は今年の二科展デザイン部の特選受賞作にも、柴犬クロワッサンがいたりします。
今年の二科展デザイン部の話はこちら。
そんなわけで、どうぞよろしくお願いします！
WEBカタログはこちら。
うちのサークルは5ページ目に載っています。
https://c.bunfree.net/c/osaka12?page=5
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