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特技は「あらすじを書くこと」です!?
厳密には「本の裏表紙に書かれている、あらすじと宣伝を足したような文章」を書くのが好きというか得意です。
(この場合の「得意」は「抵抗なくできる」的な意味で、「凄く上手い」というわけではありませぬよ)
裏表紙の文章は、いつも思うのですが「文章の前後のつながりは、ちょっとヘンテコなところもあるけれど、なんだか分からない勢いがある」気がするのですよ。
ちょっとポエム入っているというか。
かなりハッタリをきかせているというか。
(試しに皆様の書架のご本をごらんください。ちょっと独特の文体だと思いませんか? たぶん字数制限があるせいだと思います)
昔は、そういうのを書くのがヘタクソでした。
そもそも、あらすじを書くこと自体が苦手でした。
しかし、ある日突然開眼したのです。
それは友人の本の総集編を手伝ったときのこと。
どういういきさつか忘れたのですが、総集編の裏表紙のそういうアオリみたいなあらすじを書く役目が、私に回ってきたのです。
どうすりゃいいんじゃ……と、さんざん悩んだあげく、気づいたのです。
「この本を読ませたいという勢いとハッタリを、凄く入れたらいいんじゃね? なんかキャッチーな言葉を入れて。あと、自分の小説じゃないからテレたり卑屈になったりしなくていいんだよ!」
というわけで、3冊か4冊ぐらいあった総集編、全部の裏表紙のあらすじを書いたら、以後全く抵抗がなくなりました。
いまだとChatGPTとか使えば、もっといい感じにできるんだろうなって気もしますが、自分でやる分には自分が書いたほうが早いです。
まあ、出来が凄くいいかどうか、自分では分からないんですがね。
(自分では、いいものが書けたつもり)
というわけで、姐様の冬コミ新刊「リューン・サーガ infinity」の裏表紙あらすじを書いてみました。
「リューン・ノアの剣は強い。しかし――彼の心は、決して強くはない!」
異世界「リューン」から逃亡してきた流浪の王子――リューン・ノアは悪夢を見ていた。
かつて謎多き存在・デュアルの魔女による侵略を受け、故郷が壊滅させられた。
かけがえのない友であるフォウに心の傷を癒やされるも、恐ろしい過去は夢となって彼を苛むのだ。
逃亡先の地球で隠れるように住んでいた彼の前に、また新たな敵が現れる。
自分をかばって戦死したはずの、かつての部下だった――。
大人気シリーズ「リューン・サーガ」待望の続編!
接続詞をできるだけ入れないという縛りを自分で入れています。
いや、別に入れていいんでしょうけど、字数は増えるし、ちょっともたもたした感じになるかなと思って。
試しに、もうちょっと普通のあらすじっぽい文章にしてみると。
異世界「リューン」から逃亡してきた流浪の王子――リューン・ノアは悪夢を見ていた。
かつてリューンは、謎多き存在・デュアルの魔女による侵略を受け、壊滅させられた。
心に傷を負い、地球に逃亡したリューン・ノアを、かけがえのない友であるフォウが心の傷を癒やしてくれる。しかし恐ろしい過去は夢となって彼を苛むのだ。
そんなある日、彼の前に、また新たな敵が現れる。
それは自分をかばって戦死したはずの、かつての部下だった――。
こうすると、より分かりやすくなった気もするのですが、なんとなく本の裏表紙に書かれているアレとはちょっと違う気がするというか。
そんなわけで、ちょっとヘンテコな路線のまま、いきたいと思います。
(しかし裏表紙の文章って、編集部内では何か縛りとかあるんでしょうかねえ?)
(ちなみに、投稿作とかに一緒にくっつける「最初から最後まで淡々と内容を書く、あまり面白みのないあらすじ」を書くのも、まあまあ得意です)
ちなみにこの小説、めっちゃ面白いです!
全部で3話入っているのですが、2番目の話が、ぐっときます。
そんなわけで、おすすめです、リューン・サーガ!
https://ncode.syosetu.com/s5563i/
↑ こちらでも姐様が番外編を連載中です。
↓ ついでに私のお話も、よろしくですw(リューンの作業がだいたい終わったから、今度は自分の王弟話を書かなくちゃ)
https://ncode.syosetu.com/n7653jh/
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