テスト実装の標準化的なことをした話
前回記事の続きです。
無事テスト設計に着手したチームですが、テスト実装は工数都合でテスト実施メンバーが対応することに。
そこで実施メンバー複数名に話を聞いてみると、ほぼ全員テスト実装未経験であることが分かり、設計メンバーで実装の記載粒度を統一するための事前準備を行うことになりました。
※本記事の作業でもテストの全体像、テスト実装の概要などをメンバーに説明しましたが、前回記事と重複する内容となるため省略します
標準化した内容
設計メンバーで軸となる方針を出し、成果物のレビュアーにもヒアリングしながら詳細を決めていきました。
・標準化の対象は前提条件、手順、期待値とする
・記載内容が簡潔である
・実施者にも分かりやすい内容である
共通
・入力値、設定値は具体的な値を指定する
前提条件
・画面仕様書の要素番号は冗長的となるため記載しない
・手順の操作を行う前に準備が必要な内容を記載する
(例)テストアカウント、ハードの準備など
・◯◯画面を表示するといった事前準備は手順に含める
手順
・画面仕様書の要素番号は冗長的となるため記載しない
・TOP画面からテスト対象までの操作を記載する
・テスト対象までの操作が結果に影響しない場合、途中操作は省略可とする
(例)TOP画面から◯◯画面に遷移する
・操作中の状態遷移を明確に記載する
(例)1.✕✕ボタンをタップする
2.△△画面へ遷移後、□□ボタンをタップする
・画面仕様書を確認せずとも操作できるように記載する
(例)画面右上の✕✕ボタンをタップする
ダイアログの選択肢1(左側のボタン)をタップする
・テスト対象を確認するための手順は記載しない
(例)◯◯画面を目視する
期待値
・確認対象を明確にするため、画面仕様書の要素番号を記載する
(例)画面下部にある#01_◯◯テキスト
最後に
ある程度記載内容を決めることで、体感ですが質問事項は仕様に関するものが中心になりました。これにより設計・実装メンバー共に作業に専念できる時間が増えたと思います。
前回・今回記事の活動がメンバーに良い影響を与えられていたら良いのですが、経験を誰かに伝える機会はあまりなかったので個人的にも振り返ることが出来て良かったです。
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