志望理由書はどんなところを見られるか
こんにちは。カンザキジュクスタッフのOです。
弊塾代表の神崎の著作「志望理由書のルールブック」解説5になります。
今回は、志望理由書の評価ポイントについて抜粋・解説です!
多面的評価
みなさんは「多面的評価」って聞いたことありますか?
学力検査だけでなく、面接を行ったり、小論文、調査書、志願者本人 が記載する資料、資格・検定試験の成績や個々の活動歴などを評価したりすることを「多面的評価」といいます。いわゆるテストの成績だけではなく、「何をなぜ学びたいのか。」「どういった経験をしてきたのか。」「どんな未来をつくろうとしているのか。」「どれだけ協働的な力を持っているか」といったところを、一人ひとり時間をかけて評価します。
総合型・学校推薦型選抜では、この「多面的評価」がなされます。
この多面的評価で各大学は、アドミッション・ポリシーに合っているかどうかを判定します。あなたの志望理由書を用いて「なぜうちの学部学科、大学を選んだのかということを説明してください」と求めているのです。
逆に言えば、志望理由書には、アドミッション・ポリシーに合致していることが不可欠。というわけなのです。
書類審査の評価ポイントを知っておこう
例えば「高校まで頑張ってきました、大学ではこういうことをやりたいです。」と、知を学ぶ姿勢しか語られていない理由書と
「〇〇について学んでいて、さらに深めたいです。」と、知の探究者としての姿勢まで書かれた理由書では、
入学後に本気で学びに向かおうとしている人物かどうかを見極めるとき、後者の方が評価が高くなります。
大学のアドミッション・ポリシーには、その学部・学科に、興味関心の高い人、という内容が書かれていることが大半です。
また、大学での研究や探究にかかわる活動や行動まで求められることがあります。
だから、志望理由書で、「本気で研究・探究したいと考えていて、すでにこんな活動をしている」といった内容が述べられていると、高く評価されます。
逆に行動が伴っていない人は評価が下がりやすくなります。
そうして書類選考したのち、見込みのある受験生を対象に、小論文や面接、グループディスカッション等を行い、本当に「知」を生み出そうとしている人物かどうかを見極めていくことになります。
そのカギとなるのが志望理由書です。
やる気があります!がんばります!
というだけの人と、
すでにこんな学びに取り組んでいて、この学びをこんな風に生かしたいです。と、
経験や、創造のデザイン、未来のビジョンまで語れる人とでは
当たり前ですが差が出てしまうということです。
やみくもに「○○を学びたいから大学を志望します」と書くだけより、大学側の目線を意識して志望理由書を作成することで、精度が上がるかと思います。
志望理由書に取り組むみなさんの参考になればうれしいです!
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