社名Tシャツを着たいかどうか
ブランドロゴTシャツが着れない。
昔(いまもあるんだろうけど)ユニクロでよく売ってたような、いろんな企業とかブランドのロゴマークがデザインされたやつ
一応、その企業とかブランドを否定する意味はまったくありません。
なんで着れないんだろう。
デザイン的には悪くないやつから、それはないだろなものまでいろいろだけどデザイン性の問題じゃないんだ。
べつに、僕自身すごくオシャレニストってわけでもないし、Tシャツについて何か語れるほどのものは持ってない。だけど、ブランドロゴTシャツとは距離があるのだ。ふしぎ。
うすぼんやりと、なんでだろうなーと考えてるうちにTシャツの季節は過ぎ去り、冬になった。
そして、ある冬の朝、はっと思ったのだ。あれだ。観光地のお土産物屋さん感がするから。
唐突なのだ。なんでここにこれが? 感がすごい。ほら、有名観光地のお土産物屋さんにあるよね。地名だとか、よくわからない日本語「ナンパ将軍」「もう帰りたい」とかデザインされてるやつ。
いや、いいんだよ。そういうのあっても。すべりそうな恥ずかしさと失笑の紙一重な感じ、嫌いじゃない。でも、着るかと言われれば着ない。
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ちょっと前に五反田(東京のね)がベンチャー、スタートアップの街として注目されるようになった。
五反田バレーだ。懐かしいITバブル時代に渋谷バレーがあったけど。
その界隈のスタートアップ企業の人たちが、社名Tシャツ(コーポレートTシャツ)を着て街を闊歩してる(らしい)という話を聞く。さすがに今は冬なので外では見かけないと思うけど、社内では社名Tシャツの人いるかもしれない。
なんか、いかにもぽいよねと思う。悪口じゃないです。ほんとに。適度なフリーダムさと、目的性の見える楽しいエネルギー(大きな企業にはなかなかない)が感じられていいなと思う。
でも、じゃあ、それならおしゃれだから着れるかというとやっぱり着れない。
たぶん、そこにあるのは「関係性」の問題なんだろう。
ユニクロのブランドロゴTシャツも、観光地Tシャツも、スタートアップの社名Tシャツも、そことの関係性が自分とまるでないのに、それを着ることができない。
自分と関係性の薄いブランドロゴTシャツを着ると、自分で自分にすごく唐突感がある。だから着れないんだ。
それに基本、素肌で着るものだから余計に「関係性」とか思うのかもしれない。これが法被とかならまた話は違うんだろうな。
そう言えばnote酒場で、しりひとみさんが羽織ってた自分の名前入り法被って、いまも愛用されてるのだろうか。