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きれいだけど物足りない

きれいだけどのっぺりしたものが増えてる。感覚値で言ってるけど。

狭い意味での「デザイン」という点で、グラフィックスやページデザイン、プロダクトに触れたとき、なんだか上滑りしてしまうのだ。

どんな分野でも「それっぽく」はできてるのだけど、端的に何か引っかかってこない。

きれいではなくても、ゴツゴツしてても、凸凹でも違和感があっても、でも気になってつかまれてしまうもの。そういうのが少なくなったのか、出会えてないのか。

出会えてないのだとしたら、いろいろ変えていかないとまずい気がする。

たぶん、いまは本来のクリエイティブ以前に「情報」が多いので意識的にも無意識でも、既存の情報に寄せられていく。

これは何かつくるほうも、受け取るほうもだと思う。

ゼロからうんうん唸ってクリエイティブつくるより、ある程度のクオリティとか効果が担保されたものを使っていくほうが効率がいい。

受け取るほうも、この引っかかる感じは何だろうと自分で探っていくより「こういうものです」とわかりやすくデザインされてるもののほうがいい。

お互いに時間が足りないのだ。

わかってる。でも、ゼロから生まれた痛みさえ触れてしまいそうな何かに惹かれる気持ちはずっと持て余してる。どうしたらいいんだろうね。