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この世にいなくなっても死んでいない人

不謹慎と思われるからもしれない。僕の中には、この世からいなくなったけれど「死んでいない人」がいる。

ふとした瞬間に本当にそう思うのだ。全然、いなくなってない。リアルに生きていたときと、存在はなにも変わってないと。

たとえば、King of Popマイケル・ジャクソンもそうだし、樹木希林さんなんかもそう。死を受け入れられないとか、スピリチュアルな世界とか、そういうのではなくて。

なんだろう。その人の「言葉」や「歌声」が生きているときと同じリアルさ、距離感で受け取れるのだ。マイケルも希林さんも。

だから僕の中では、この世にいなくなっても死んでいない人リストに入っている。

ふつうは、この世からいなくなると、その人の言葉や残したものが「特別」なものになって神聖視されたり、どこか形而上のものに変化してしまう。

なのに、「死んでいない人」の言葉は、生きてるときも死んでからも何も変わらないから、すごいなと思う。

死んでからも生きてるし、きっと生きてるときも生への無駄な執着がなく、本当の意味で「自由」に生きていたんだろうな。