それはパンなの? ごはんなの? お粥パンの困惑
マクロビ界隈では静かな人気になってるらしいです。お粥パン。
いや、べつにブームに乗っかったわけではなく、ごく単純に「お粥余っちゃったね、どうしよう」からスタートして「お粥パンってできるらしいよ」というネット情報を真に受けてつくってみたという話。
そしたら、これが夫婦の見解を真っ二つに割きましてw
それまでも、なんとなーく聞いたことある程度の存在だった「お粥パン」。
ですが、たまにパンづくりする妻もあまり積極的につくりたいとは思ってなかった様子。
まあ、たしかに「お粥」も「パン」もどっちも炭水化物ですからね。
が、しかし。余ったお粥を捨てるなんてことは絶対にできないTHE・日本人なもんで、なんとか利用法はないかと。で、ついに妻はつくる決心をしました。
などというほど、じつは大げさなものではなく、準備はお粥と小麦粉(強力粉)と塩を混ぜてこねて、そのまま一晩ほど放置するだけ。
イースト菌も使わず、ということは一次発酵も二次発酵もなしで、あとはちぎって成形して焼くだけという超お手軽パンなんですね。まあ、厳密には空気中にいろんな酵母も存在してるのでうっすら発酵はしてると思うのですが。
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とはいえ、こんなの(お粥と小麦粉と塩を混ぜこねただけですよ)で本当にパンができるの? と半信半疑。
そしたら、あっさりできました!!
焼き上がったのは、まごうことなきパン。ちょっと平べったいけど。
いや、これ絶対おいしいやつだ。お米のごはんも好きだけどパンも好きな僕としては、結構期待値が上がります。
たぶんパン好ききっかけは広告業界にいたとき、とあるベーカリーのクライアントを担当して、一緒に粉まみれになりながらパン職人さんの取材とかしてたのが大きいかも。
あ、粉まみれって比喩じゃなくリアルにまみれるんですよ。あれ、人によっては身体に結構な負担になるとか。
早速、お粥パンを手に取ってみると「うわ!!」と思わず声に出す重さ。ずっしり感が半端ない。いや、ハード系パン好きには幸せな重さです。
で、ちぎって口に入れると「外はカリッ、中はもちもち」という、その場に広告業界の先輩がいたら鬼の速さでダメ出しくらうであろうベタすぎる感想が。
「これ、うまいんじゃない」
僕は前のめりで妻に言ったのですが、妻はなぜか「んー」という表情。
「なんか、まだできる気がする」と納得してない。「これでパンだと言われても、はいそうですかとは言えない」と自分に厳しい言葉が。家に職人がいます。
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妻が言うには「パンと呼ぶにもお粥と呼ぶにも中途半端」な仕上がりだそうです。「小麦粉の量をもう少し多くして、もうちょっと発酵させれば違ったはず」
まあ、それもわかる。なので「パンと思わなければ、こういう食べ物があると思えばおいしい」というところに一応の着地点を見つけたふみぐら家。
危うくお粥パンで不穏な空気になるところ。危険ですね、お粥パン。
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