枯れるのもエネルギーがいるんだよ
まだまだだなぁと思う。何がって、自分が疲れてるから。
あ、とくに有益なことはこの先書いてない。戯言に付き合ってやるよって人だけに。
そういうこと言っていいの? プロだろ? お金払っていただいてお客さんに何かしらのパフォーマンス提供する人間が言うことか?
と言われたら力なくスライディング土下座するしかない。
プロなんだから体調とか、常にちゃんと書ける状態とか、パフォーマンス維持するのも仕事のうち。1000%正しい。
そこをいい加減に雑にやっていろいろ崩壊して、期待される仕事ができないのは、端的に言って「ない」。
そういう状態ではないんだけどね。
まあ最近は、あまりストイックに要求しすぎるとブラックな空気にもなるし、あまりそこまでそういうところで「プロ」云々言われることも減ってるのかもしれない。どうなんだろう。
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今年を振り返ると(もうそんな言葉が違和感ない時期…)、ずっと山を登ってた。あまり平坦な風景の記憶がない。
禍もあったし、いまもぼんやり続いてるし、平坦だったって人あまりいないと思うけど。
で、山を登るというか、何かを間断なく積み上げ続けるのにも永遠はない。どこかで折り返したり、KPIだかKYKだかを達成して「次に向かう」ことになる。
登山で言えば頂上に到達して、お疲れしたーというわけにはいかない。下山しないといけないのだ。
頂上アタックで体力気力のすべてを使い果たして、もう動けないというのではたぶんそれもプロとは呼べないんだろう。
野菜作りの師匠にも言われたことがある。
野菜も種まいて、育てて、収穫して終わりなんじゃない。ちゃんと枯れさせることも野菜づくりには必要なこと。
ちゃんと枯れることで、また土に戻り、微生物に分解され、その次の野菜がうまく育つ土壌づくりになるから。
そこまでなら、まあそうだよなって話。
けど師匠が言ったのは「枯れるにもエネルギーがいる」ということ。
ちゃんと枯れるエネルギーを残せるように育てないと、実を付けさせること(生殖成長)ばかり考えてそれで野菜が野菜人生の最後に病気になって終わりになるのは、いい育て方とは言えないんだと。
これは結構、脳天を打たれた。
前に進むエネルギーも必要だし大事だけど、そこからまた戻って次の場所に進むエネルギーも大事。
疲れてるっていうのは、そういうのも含めて良くない。
ここ案外、忘れてるかもしれないね。自戒も込めて。