フリーランスは自分を溢れさせてはいけない
フリーランスは基本、ひとりだ。当たり前のこと言ってるな。
リモートでチームを組んだりプロジェクトで仕事をしたとしても、最終責任はすべて自分に返ってくる。
フリーランスの定義もあるようでないけれど、組織ではなく自分の責任とスキルにおいて仕事を請け負って行う人。端的に言えば「自分会社」の経営者でありワーカー。
ここ、案外フリーランスが語られるときに見落とされてるんじゃないかと思う。
フリーで仕事を請けてるだけじゃなく、自分を経営(マネジメント)することとセットなのが本来のフリーランス。
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フリーランスになりたてのときは、なかなかそこがわからないというか実感できない。つい、自分で仕事をつくっていくこと(それが大変でおもしろいんだけど)のほうに気持ちも行動もフォーカスされがちだからだ。
で、実際、案件がいろいろ動き始めると、あれもこれも自分でやらないといけない場面が当たり前に出てくる。周りで「それ、巻き取ろうか?」「あれやっといたから」と言ってフォローしてくれる人もいない。
それでもフリーランスハイになってこなせてるといいのだけど、オーバーフローして、いろんなことがぽろぽろ落ちるようになるとヤバい。
フリーランスの場合、とりあえず面倒くさいことでも「自分が被ればなんとかなるからいいや」って、自分のほうに持って帰ってしまいがちだけど、そこでさらに自分が消耗してしまえば結局、最後はお客さんが困ることになる。
自分の仕事だけにフォーカスしていても、組織の場合、なんとなく上の人やチームの誰かが仕事以外の見えないフォローをしてくれたりもするけど、フリーランスはそれがない。
だからフリーランスこそ目の前の仕事だけじゃなく、自分という「会社」をちゃんと回せるように適度なバッファを持ったり、状況と先行きを俯瞰して見れるようにもならないといけない。
そんなことをあふれそうな仕事を眺めながら、頭のどこかで考えてるゴールデンなウィーク。つまり、僕も「わかってるくせにちゃんとできてない」のだ。
まあでも、ゴールデンウィークはフリーランスにとって、いろんな意味で貴重なバッファなのでなんとかするんだけど。