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重要でも緊急でもないことを

おいしいものは食べたら減る。チーズケーキもたこ焼きも食べるとなぜか減る。すごく不思議だ。

ふざけてるわけではなく、本当にそう思う。

いつも、おいしいものを目の前にして「これをいまから食べれるんだ」と思ったときと、「え、もうあとこれだけ?」と気がついたときの落差が大きすぎる。

なんていうか、まだそんなに食べてない気がいつもするのだ。すごく早食いというわけでも大食漢でもないのに。

時間だってそうだ。だいたいいつも、まだこんなにあると思ってたら、いつの間にか減っている。どこに消えるんだろうか。

気づいたら、限られた時間の中でタスクが溢れだしそうになっている。どうしたものか。

タスクが溢れそうになっているのを横目に仕事するのは精神衛生的によろしくない。こういうときのために、いろんな問題解決のフレームワークがあるんじゃないか。

例の「重要・緊急のマトリクス」もそうだ。こういうやつ。


マトリクスが雑なのは、そういうことだからだ。ビジネスハック的に教えられたのは、時間がないときほど「重要かつ緊急」なものから手をつけろというもの。もっともだ。

①が重要度と緊急度がもっとも高く、最後の④はどっちも高くないのだから放置でかまわない。

というけれど、それ本当だろうか。

たしかに「タスク」だけに焦点を当てるとそれが正解かもしれない。だけど、そこには大事なものが抜けている。自分の気持ちだ。

組織の中ではなかなか「自分の気持ち」を軸にするのは難しい部分もあるけど、個人、フリーランスでやってると「自分の気持ち」が折れたらそっちのほうがやばい。組織的なバッファも何もないのだから。

だとしたら、案外タスク的には「重要でも緊急でもない」けれど、気持ち的には重要度が高いものを先にやっておいたほうが、逆に本来のタスクに集中できることもある。

僕の場合なら「野良仕事」なんかもそうかもしれない。

べつに農業で食べてるわけじゃないのだからタスク的に重要度も緊急度も高くない。だけど、ちょっとしたこと(完熟したカボチャを収穫するとか)をやっておくと、妙に落ち着いて仕事ができる。

重要でも緊急でもないからといって、自分の気持ちを後回しにしすぎないほうがいい。

だからって、時間がないことには変わりはないんだけど。