知らないところでスケジュールが
たまにだけど自分の知らないところで自分のスケジュールが押さえられていて、ドキリとする。ちょっと動悸が速くなる。
なんだろう。自分はここにいるのに、もうひとりの自分がすごく先のほうでなんかいろいろ始めていて、そこに追いついてない感じ。焦燥感と困惑がない混ぜになる。
いや、スケジュール押さえた側も悪意はない。わかってる。
ありがたい話なんだ。先のスケジュールまで埋まるのは。フリーランスは仕事がなくなると死ぬので。
それがさらに複数のところでほぼ同時期にスケジュール押さえが発生すると端的に困る。身体はいまのところひとつしかない。アレクサに頼んだらなんとかしてくれるのだろうか。アレクサ、なんとかして!
なんともならないので自分でどうにかするしかない。自分のダブルブッキングだ。
もちろん、自分のスケジュール管理がガバガバでそうなったのなら全面的に自分に非がある。なのだけど、フリーランスの場合、自分にも相手にも非がない自然発生的なダブルブッキングが起こることがあるからちょっと厄介だ。
数カ月ぐらい先の予定で「なんとなくそのあたりに」という話が2件同時進行したりする場合とか。
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そういう予定って、まだはっきりとはしていない。はっきりしてないから向こうも何日とは言えないし、こっちも何日を空けておくというのも難しい。
何月何日と何日を仮押さえさせてくださいというのもあるけど、仮なので、どうなるかわからないけれど空けておかなくてはいけないのもフリーランスとしては困る場合もある。他の予定が入ってきても入れられない。
しかも、だいたい「仮押さえ」の予定は前後に動くことのほうが多いのだ。関係者が多い案件だと余計に動く確率は高くなる。あるいは一旦、バラシになったり。
まあ、そのへんは長くフリーランスをやってると、「この案件ならこんな感じだろうな」がなんとなく読めるようになるけど。そういう「読み」も入れてスケジュール管理をするスキルっていったいどこで習うのだろうか。
いや、もしかしたらもう既に優秀なスマートアシスタント機能を使えば、自分で考えなくても勝手に学習してやってくれるのかもしれない。
アレクサ、スケジュール調整しといて!
うん。これはいい。すごい未来な気がするけど現実的でもある。技術的にはできない話でもなんでもない。
と妄想して、ふと我に返る。これって、結局、自分の知らないところでスケジュールが押さえられてることに変わりはないんじゃないか。知らないところで人がやってるかスマートアシスタントがやってるかの違いだけで。
振り出しだ。