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四度目の漢検準1級受験&合格記

これまで2021年第3回(140点/合格率11.6%)に始まり、漢検を三度(2022年第3回(146点/合格率11.1%)、2023年第2回(158点/合格率:14.6%))受けました。
いずれも、合格点には届かなかったものの一回ずつ点数を伸ばせ手応えを得られ、今年の10月に、四度目の受験を行い、合格できました。

図表1 合格通知画面1
図表2 合格通知画面2


本記事では、勉強に用いた参考書、それらの参考書でカバーできた問題のまとめ等を記します。


1. 2024年度 第二回 準1級試験結果

今回の受験では下記の通り、160点が合格の基準のところ、164点を取得し合格することができました。

図表3 各大問の点数


また、大問別の正答率でみたところ、「(一)読み」、「(二)表外の読み」、「(三)熟語・一字訓読」、「(七)四字熟語・書き」、「(九)故事・諺」で点数を稼ぐことができた一方、「(四)共通の漢字」、「(六)誤字訂正」、「(七)四字熟語・意味」、「(十)文章題」で点数をお落としていました。

図表4 各大問の正答率


2. 参考書

次に、筆者が漢検準1級に受験する際に利用した問題集3冊の紹介を簡単に行います。

2.1. 漢検 分野別 精選演習 準1級

5年前の(時間が有り余っていた)学生時代にブックオフで教養がてら100円で購入した一冊。この一冊でまずは漢検準1級で出題される問題の温度感に慣れていきました。また、だいぶ昔に出版されたバージョンを購入したことになり、今は亡き旧字体の問題も収録されています。


2.2. カバー率測定問題集 漢検マスター準1級

一度目の受験を決めた数ヶ月前に過去問と同時購入した一冊。最初に紹介した本と異なり、過去の出題データを基に分析し出題される順で構成されている問題集。また、付録として準1級で新しく取り扱われる漢字の一覧頻出の書き問題等が収録されているため、より知識を補強することが可能。


2.3. ポケット漢検準1級問題集

三度目に受験する1ヶ月程前に購入した一冊。2冊目に紹介した問題集が最もカバーされている範囲が広いが、もう一度総ざらいするため、他の出版社で出版されていることもあり購入。付録の漢字一字一字に対する漢字の読みの一覧の充実度ついてはこの問題集に軍配が上がる。


3. 2024年度 第二回 準1級の分析

本章では、(趣味がてら)「2. 参考書」に収録されている内容でどの程度、今回の試験内容がカバーできているか確認するため、大問ごとに分析を行なった結果を記します(分母数が少ないため参考になるかは不明です、、)。


3.1. 大問ごとの分析

「2. 参考書」にて問題として収録されている項目に”○”、別の形式で収録されている項目に”△”、収録されていない問題に”×”、を大問ごとで「カバー」の項目にまとめてみました(一冊でも収録されていれば、それぞれ”○”、”△”に分類)。
また、各問題の筆者の正誤を「試験」の項目に併せてまとめてみました。


3.1.1. (一)読み
全30問中、19問は問題集に同じ読み問題として収録されており、5問は書き問題/付録に収録されているため、本試験では3冊分抑えれば8割は回答できるといった結果となりました。

図表5 大問「(一)読み」の収録の有無


3.1.2. (二)表外の読み
全10問中、5問は問題集に同じ読み問題として収録されており、1問は付録に収録されており、6割カバーできる結果となりました。

図表6 大問「(二)表外の読み」の収録の有無


3.1.3. (三)熟語・一字訓読み
全10問中、8問は問題集に同じ読み問題として収録されており、8割カバーできる結果となりました。

図表7 大問「(三)熟語・一字訓読み」の収録の有無


3.1.4. (四)共通の漢字
全5問中、2問は問題集に同じ問題として収録されており、1問は対義語・類義語の問題に当該熟語が収録されており、6割カバーできる結果となりました。

図表8 大問「(四)共通の漢字」の収録の有無


3.1.5. (五)書き
全20問中、9問は問題集に同じ問題として収録されており、7問は読み問題/付録に収録されており、8割カバーできる結果となりました。

図表9 大問「(五)書き」の収録の有無


3.1.6. (六)誤字訂正
全5問中、2問は問題集に同じ問題として収録されており、1問は付録に収録されており、6割カバーできる結果となりました。

図表10 大問「(六)誤字訂正」の収録の有無


3.1.7. (七)四字熟語・書き
全10問中、7問は問題集に同じ問題として収録されており、2問は問題集に別の部分が穴埋めになっている問題が収録されているため、9割カバーできる結果となりました。

図表11 大問「(七)四字熟語・書き 」の収録の有無


3.1.8. (七)四字熟語・意味
全5問共、問題集には収録はされていませんでしたが、1問のみ付録に収録がありました。

図表12 大問「(七)四字熟語・意味」の収録の有無


3.1.9. (八)対義語・類義語
全10問中、4問は問題集に同じ問題として収録されており、3問は別の書き問題に収録されているため、7割カバーできる結果となりました。

図表13 大問「(八)対義語・類義語 」の収録の有無


3.1.10. (九)故事・諺
全10問中、5問は問題集に同じ問題として収録されており、4問は別の書き問題に収録されているため、9割カバーできる結果となりました。

図表14 大問「(九)故事・諺 」の収録の有無


3.1.11. (十)文章題
全15問中、7問は問題集に同じ問題として収録されており、2問は別の書き問題/付録に収録されているため、6割カバーできる結果となりました。

図表15 大問「(十)文章題」の収録の有無


3.2. まとめ

「3.1. 大問ごとの分析」の結果より、問題として収録されている項目は100点分、別の形式で収録されているは46点であり、参考書と同じ問題を解いているだけでは146点分のみしか取れないという結果となったため、読み(音読み)に対しては一字でも多く各漢字の音読みを覚えること等の補強が必要となります。

図表16 大問ごとの分析結果

以上


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