美容整形をしてから2年が経ったので、これから整形する人へ
2017年秋に鼻の鼻翼縮小手術をした
33歳の秋に鼻の整形をした。以来2年以上3年近く、何ら問題はなく過ごしている。手術の内容には満足していて、この先に他の整形をする予定もない。整形に興味のある人や、これから整形しようと思っている人に、何かの参考になればいいと思う。
私のプロフィール
36歳/女性/既婚/子供なし/大阪在住/北陸地方出身/専業主ふ/
鼻の穴が大きい
中学生になった頃に、自分の鼻が周囲に比べて大きいと思った。私の鼻は
・鼻自体が大きい
・鼻の穴が大きい
・鼻が上を向いている(正面から鼻の穴が見える)
という特徴があった。芸能人で言うと柴田理恵さんを想像していただくと近いと思う。
整形前の自己努力について
10代20代の頃は自己流のマッサージをしたり、通信販売で鼻を挟む機械を買ったりもした。機械の名前は「ツンデレラ」と言って、洗濯ばさみをシリコンで作ったようなものだった。3000円くらいした。効果はなかった。
鏡の前で鼻を吸う動作をして、一時的に鼻の穴が小さくなった自分を確認して「この状態にならないかな」と想像した。インターネットで美容整形のサイトを探し、鼻翼縮小手術というものを知った。しかしすぐには行動に移せなかった。生まれながら美しい人がうらやましかった。
なかなか決断できなかった
私が20代であった10年くらい前は、美容整形が「タブー」というか「ギャグ」というか、現在ほど身近ではなかった。当時の恋人に整形したいという気持ちを打ち明けたことがあるが、「やらなくていいよ」と言われた。自分の信頼している人から理解を得られない行為に、当時の私は積極的に行動できなかった。
きっかけはコスプレイヤーのうしじまいい肉さん、漫画家の峰なゆかさん
私の整形に対する認識が変化したのは、うしじまいい肉さんが人生相談を行う動画を見た時だった。人生相談の内容はうろ覚えだが、「整形したい」という相談にうしじまさんが「整形は悪いことではない」と言っていて、それを聞いた私は「確かにその通り」と思った。悪いことではないのだったら、罪悪感を持たなくてもいいのでは?と思った。
それからしばらくして、漫画家の峰なゆかさんが漫画「アラサーちゃん」の中で、さらっと自身の整形について触れていたことだった。えっ?と思った。「整形って、こんなに気軽にやっていいものなの?」と思った。私の整形に対する認識は変化していく。高かったハードルが下がっていった。そして自宅で鏡を見つめる日々が続き、とうとう美容整形クリニックにカウンセリングの予約をする。33歳の頃だ。
クリニック選びはタウン誌の広告で、金額30万円程度
クリニックは、地元のタウン誌に広告が載っていたところをインターネットで予約した。
いざカウンセリングに行ってみたら、広告に出ていた男性の医師が手術の説明をしてくれた。金属の細いヘラを使って私の鼻を軽く押し、鏡の前で手術後のイメージを説明してくれた。「やりすぎてもね」と言われた。金額は32万円。手術を押し付けないカウンセリングだった。自分から「やりたいです」と伝え、手術日を決めた。その後は看護師さんと支払いの手続きになった。
美容整形の決意
これは人によると思うのだが、私が本当に美容整形の決意ができたのは、契約後にクリニックから帰ってきて、自宅の鏡で自分の顔を見た時だった。「このチャンスを逃したら、一生このままの顔なんだろうな」と思った。「やってみよう」と思った。
整形手術の内容は、カット→縫合というもの
余分な皮膚と肉をカットした後に縫い合わせる内容だった。
(簡単に絵で説明します)
私は手術台の上にあおむけに寝て目をつむり、手術が終わるのを待っていた。かかった時間は20分程度と思う。
手術直後は痛みというより違和感があった。ジクジクするような感覚があり不安になったが、数時間で緩和した。クリニックからは内服薬をもらったので時間に合わせて飲んだ。
術後に気を付けること
手術当日と翌日は洗顔・化粧をやらない、鼻をかんだりいじったりしないという決まりを守った。鼻の下に縫い合わせた糸が見えるので、仕事はマスクをして出勤した。1週間後にクリニックで経過診察、さらに1~2週間程度後に抜糸をした。抜歯はすぐ終わった。その後2週間後に最後の経過診察があり、これが最後となった。
(このスケジュールは私とクリニックの予定をすり合わせたものなので、実際には違う場合があります)
整形後は気持ちが解放された
整形後はというと、自分の顔を気にすることが減った。
人によって「調子のいい時の自分の顔」「悪い時の自分の顔」があると思うのだけど、「いい時」の気持ちで過ごせている。
整形して満足しているし、これは自分でも意外に思っている事なのだが、整形した事実を忘れる瞬間がある。鏡を見た時に「生まれた時からこの顔」だと思ってしまうのだ。不思議だ。
特に鬱になったりとかはなかった。
両親・兄弟・同僚・友人・恋人(現在の夫)の反応について
結論から言うと、誰も私が整形したとは気が付かない。
恐らく、美容整形は芸能人など特殊な環境の人がやるものだという感覚があり、目の前の相手が美容整形したとは思わないのだと思う。
そして人の顔は喋ったりなど動きがあると、変化が分かりにくいのだと思う。芸能人の整形疑惑を検証するサイトなども、同じ角度の静止画を二枚並べているのでそう想像している。
久しぶりに会った人には「何か変わったな」という印象を持たれることがあった。友人の数名には「やせた?」と聞かれた。優しい人には「きれいになったね」と言われた。
整形当時は恋人同士だった夫も気が付かず、結婚した現在も気が付いていない。夫は整形の事実を伝えたら「びっくりした」と言いながらも、あまり驚かない気がする。
整形後の個人的感想・まとめ
・術後の状態は満足、やって良かった
・整形による鬱などの精神的変化はない
・周囲は整形したと気づかない
私が整形した後にYouTubeで整形ユーチューバーが激増して驚いた
私が整形した後で、整形ユーチューバーやSNSで整形を告白する芸能人が増えて驚いた。俳優の有村架純さんのお姉さんで藍里さんが整形手術する様子がテレビに映っていたりなど、勝手ながら藍里さんに仲間意識を持ちながら見た。整形に対する世間の感覚が変化していると思うので、この先私が誰かに整形のカミングアウトをしても、わりと受け入れられそうな気がする。
これから整形する人へ・整形しようか迷っている人へ
※これは整形をしたことで感じた私の個人的意見です※
整形否定派の人には、『顔には人格が宿る』と信じている人がいます。しかし私は整形しても人格に変化はありませんでした。また、整形が外見至上主義(ルッキズム)を加速させる行為だと考えている人もいます。しかし私は整形したことでルッキズムから解放されて楽になりました。整形によって、自分が自分をジャッジメントすることがなくなったからだと思います。
整形をするにはお金が必要だし、術後の制約もあります。しかし、整形は犯罪などの違法行為ではありません。個人の判断でやっていいことだと私は思っています。
個人的な話ですが、中学校の頃は外見を理由に男子生徒たちからいじめを受けました。高校では食べ過ぎで太ってしまい、自分のことですが、辛い思いをしました。
大人になってやせたり恋人ができたりしましたが、私は長い間、他人をうらやましがる癖がありました。美容整形手術について検索しながら、『整形なんてするのは負け犬。かわいく生まれた子が勝ち組』だと思ったことがあります。
そもそも負け犬の定義は何なんだとか、犬に失礼だろとか、いろいろつっこむところがありますが、その後紆余曲折を経て、なんとか最初の一歩を踏み出すことができました。
このnoteは整形を推奨するものではありません。お金ももらっていません。こういう考えをしている人もいるんだ、くらいに思っていただけると幸いです。