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『ハード・ターゲット』


貴方のヴァンダミング・アクションはどこから?私は『ストリート・ファイター』(米公開1994年・日公開1995年)から。

 人に尋ねる時はまず自分から自己紹介してみました。この『ハード・ターゲット』が米国公開1993年・日本公開1994年と平成5年の映画で、2020年の令和2年のジャンクロード・ヴァンダム(1960/10/18生)が60歳の今、彼の数多くの作品とヴァンダミング・アクションを知らない若者の方が多くなってることと思います。ヴァンダムのアクション映画をヴァンダミング・アクションと名付けたテレビ東京の「木曜洋画劇場」が1969年9月から2009年3月で放送終了しているくらいですから。ヴァンダムは、かつて、お茶の間で親しまれたアクションスターの1人と言えましょう。

ジャンクロード・ヴァンダムは主演している作品が40作品以上あるみたいで私も全てを見たり知ったりしているわけではないのですが、足技が凄い印象をもっています。身長が177㎝の俳優なんですが開脚でよく開く足が印象的で、私には実際より背が高く身体が大きく見えてたようです。そんな足技が凄くて多作のジャンクロード・ヴァンダムの作品から、ヴァンダム初心者の私が初めてのヴァンダミング・アクションにお勧めするのが本作『ハード・ターゲット』です。『ハード・ターゲット』をお勧めする理由として、ヴァンダムを知らなくてもこの作品の監督のジョン・ウーと制作総指揮のサム・ライミの名前はご存知かもしれないというのが1つ。2つ目は、ジョン・ウー監督の最初のハリウッド映画(ユニバーサルピクチャーズ)がこの『ハード・ターゲット』だからです。サム・ライミはもちろん、ジョン・ウーも面白い作品がありますのでヴァンダムだけじゃなく監督の映画作品にも興味をもってもらいやすいかと思います。

『ハード・ターゲット』ですが「ヒロインのナターシャ(ヤンシー・バトラー)がニューオーリンズで消息不明の父ダグラスを探す途中で危ないところを助けてくれた失業中の船乗りのチャンス・ブードロー(ヴァンダム)と出会い、チャンスを捜索仲間に雇います。ある日父ダグラスの焼死体が発見されますが、疑問に思ったチャンスが他殺の手がかりを見つけ再度警察が捜査を開始します。父ダグラスの知り合いのイライジャが街中で銃殺され、警察とナターシャ達は父ダグラスとイライジャがセレブ相手に身寄りのないホームレスを狩りのターゲットとして提供しているエミール・フーション(ランス・ヘンリクセン)の犯罪組織に売られて死亡したをこと突き止めるのでした・・・。」大雑把な粗筋はこんな感じです。

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出典:ヘッダー共にIMBD https://m.imdb.com/

『ハード・ターゲット』には殺人が麻薬のように快感な悪役の他に、追いかけてきた犯罪組織と弓矢と馬で戦うチャンスの叔父さんという味方が加わるのも魅力的なポイントです。丸みのあるボディに赤いシャツとオーバーオールが可愛くて個人的にとても好きなキャラクターです。私の想像するアメリカの農村のおじいちゃんはこんな感じですね。オーバーオールとかジーンズが似合い着こなしてる老人。

 あと、チャンスの物語の初登場のシーンでチャンスがオクラのスープを飲んでいました。この映画の舞台ニューオーリンズがあるルイジアナ州の郷土料理「ガンボスープ」でしょうか。Gumboとはコンゴの言葉でオクラを意味するそうです。 料理が出てくるのも私の好きなポイントです。

 ただ、最後のエミールとの最終決戦しかり、全体的に主人公がヴァンダムじゃなくても撮れそうなくらいヴァンダムの個性が薄いように感じてしまうのは、最初の方のチンピラとの格闘以降ヴァンダムの足技や格闘技が少なく感じるからでしょうか。 それともこれがヴァンダムなのでしょうか。

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出典: https://www.britannica.com

 『ハード・ターゲット』はアクション映画として、銃だけでなくヘリコプターやバイクや馬や鳩や弓や手榴弾と大勢の悪役、ナターシャの父ダグラスの焼死現場で飛ぶ鳩や、最終決戦場の謝肉祭の道具置き場の工場と工場内の飛ぶ鳩(ジョン・ウー作品は鳩が飛ぶ)、二丁拳銃や悪の親玉との肉弾戦と豪華で満遍なくヴァンダムのいろんなアクションを詰め込んで全体的に話もよくまとまっていてそこそこ面白いです。 これからヴァンダム作品を見てみようと思う人や、まだ『ハード・ターゲット』を未見の方にもお勧めです。



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