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「心を発見する心の理論」 板倉昭二
京都大学学術出版会学術選書 京都大学学術出版会
今日は1、2章を読んだ。
この本の一つの柱として「メンタライジング」という概念がある。ここでは、「対象に目標指向性や意図、心など、心的状態を認めること」と定義されている。アニメの画像に人物を感じたり、この実験でもあったようにスクリーン上の丸や三角に意図を見出したり。それが心の理論、他者理解の前提にある、という。
他には社会随伴性。これは母と子の連続的な身近なコミュニケーションのことだが、そうした緊密なコミュニケーションをとるのは実は人間特有の事象らしい。「模倣」が「心の理論、他者理解」へつながるのなら、その前提にはこの「社会随伴性」があるのだろう。ヒトの乳児は捨てられることを想定していないが、類人の乳児は捨てられることを想定、というよりそのことで育つ??
そこからこの本の後半ではロボットと人間とのコミュニケーションの話題となる。随分先を見越した研究だと思うけど、自分の認識がないだけなのだろう(そこまで、まだ読んでないけど)。
(2012 01/13)
久しぶりにこの本を。赤ちゃん、類人猿、そしてロボット・アンドロイドを通して人間の心(他者の心の発見)を探る。
私たちは、動く物体に生命や心を感じてしまうことがある。それは錯覚なのだが、そうした錯覚が他者に心を感じるために必要なのではないかと私は考えている。
(p19)
実は心というもの自体が最大の錯覚なのかもしれないなあ、と今これを入力しながら思った。錯覚の重ね塗りが社会? まあ、そんな空想はともかく、乳幼児の心の世界をかいまみせてくれる実験はどれも興味深い。で、今日中に読んでしまおう…
(2014 02/09)
昨日書いた板倉昭二氏の本を、結局今日読み終え。150ページくらいなのに案外に時間かかった。
(2014 02/10)