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野上弥生子記念館

野上弥生子記念館

この前に行った臼杵図書館はこちら ↓

臼杵散歩続き。
野上弥生子の家系が営むフンドーキン醤油-味噌工場を横目に見つつ、野上弥生子記念館へ。小手川醤油の店と棟続き。まず10分間の映像見たあと2Fの展示へ。夏目漱石に原稿を送ったところ、1メートルくらいの巻物状手紙が送られ、添削と激励の言葉があった。このヤエ(本名はこちら)の原稿は「明暗」…?漱石研究者の一部には、この野上弥生子のデビュー前の「明暗」が、夏目漱石の「明暗」に一役買っていると考えている人もいる。実際のデビュー作は「縁」。野上弥生子自身は、どんな時もまず漱石先生に評価されるよう考えて書いていた、と書いている。郷土を真っ直ぐ描いた作品は意外に少なく、「海神丸」という作品くらい(と言っても、この作品も大分県から船出した漁船がハワイの方まで漂流したという話だから…)。また翻訳も少しあり、その中にはなんとハイヂ(ハイジ)の初邦訳も。

その後はだらだらと三重塔から二王座歴史の道を歩く。野上弥生子氏も書いていたけど、江戸時代とこの辺区間や道幅がほとんど変わらない。この道に風情を与えている一つの要因は、道から見上げる脇道の坂の寺院だけど、これはキリシタン禁制の後、彼らを駆逐するために寺院を集めたのだから複雑(五島にはいまだに教会が現役でこちらには無いのは何故か)。
(2024 07/08)


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