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「小説と反復」 J・ヒリス・ミラー
玉井暲 他 訳 英宝社
読みかけの棚から
読みかけポイント:解説をざっとだけのような気がする…冨山太佳夫氏がかなり難解だと言っていた。タイトルと目次見る限り面白そうなのだけれど…
目次
「小説と反復」は七つのイギリス小説の批評からなる。
第1章 反復の二つの型
第2章 『ロード・ジム』有機体破壊としての反復
第3章 『嵐が丘』反復と「不気味なもの」
第4章 『ヘンリー・エズモンド』反復とアイロニー
第5章 『ダーバヴィル家のテス』内在的意匠としての反復
第6章 『恋の霊』反復停止強迫
第7章 『ダロウェイ夫人』死者の蘇りとしての反復
第8章 『幕間』外挿としての反復
ほんの少し…
ジョナサン・カラー「文学理論」の解説で富山氏が次のステップとして紹介していたものの中から、とりあえず自分に合いそうなのをピックアップ…
エンプソン「曖昧の七つの型」研究社
マシュレー「文学生産の哲学」藤原書店
ミラー「小説と反復」英宝社
エーコ「開かれた作品」青土社
グリーンブラッド「ルネサンスの自己成型」みすず書房
…して、図書館に出かける。
マシュレーは市の図書館全体でなし。
グリーンブラッドはとりあえずあったけど今回は後回し(新歴史主義?)
エーコは…また後で
借りたのは…
ウィリアム・エンプソン「曖昧の七つの型」(研究社初版→岩波文庫上下巻で。戦前の日本、日中戦争下と社会主義中国成立期の2回中国滞在)←ちなみにこちらは購入したものの、まだ読めていない…
J・ヒリス・ミラー「小説と反復」(英宝社)
反復の二つの理論ドゥルーズから。
第一のプラトン的反復は、堅固な原型的モデルを前提とし、他のすべてのものをこのモデルの複製とみなす。
第二のニーチェ的反復は、世界が差異にもとづいていると仮定する。あらゆるものは独自なものであり、類似性はこの差異を背景として生まれる。
この反復の絡み合いが単純に意味生成に結びついていかないのは、二つの反復間の関係が奇妙にずれて、完全に二項対立的になっていないからである(ベンヤミンのプルースト論を援用して説明)。
(p348-349から抜粋)
(2019 02/24)