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「私の日本地図10 武蔵野・青梅」 宮本常一

宮本常一著作集別集  未来社

宮本常一の「私の日本地図10武蔵野・青梅」を読み終えた。この中に出てくる写真(宮本氏撮影)は、今から見るとえーってくらい野っぱら。まだ40年くらい前なのに…この間の戸田のパンフレット見た時も思ったけど、江戸時代の景観及び精神は大正から昭和初期くらいまでは延長していたのではないか?断絶は昭和初期と、この本が書かれた昭和40年代半ば以降にあるのでは?って思った。自分は最後の断絶以降の歴史しか体験していないけど…
町や農村の景観に今住んでいる人やかって住んでいた人々の意志を見る。それを掬うことがこの本の主題ではないか、と解説にはある。大事なのはその意志を大切にしていくことだ、と。

ちなみにこの「私の日本地図」シリーズ、現在武蔵野・青梅のほかに、宮本氏の故郷で昨年末自分がちょっとだけ訪れた周防大島と、その周防大島の漁民との関係が宮本氏によって書かれてきた壱岐・対馬が刊行されている。全15巻の予定。
(2009 04/01)

補足:2016年の「上高地付近」で全15冊刊行。

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