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「ラテンアメリカン・ディアスポラ」
中川文雄・田島久歳・山脇千賀子 編 叢書グローバル・ディアスポラ 明石書店
読みかけの棚から
読みかけポイント:第1章のプエルトリコを少し…
アメリカ本土のプエルトリカンな人々
今日は「ラテンアメリカのディアスポラ」から第1章のプエルトリコのところを(一部)読んだ。今の合衆国におけるラティーノなどかなりの人数がいる移民をディアスポラと呼ぶのは違和感がある、と思ったのだが、公式にディアスポラという用語が移民を指す言葉として認められているようなので…
さて、プエルトリコはアメリカ合衆国領土になっているのに、大統領選挙権がないなど変な扱い(50州外の他の領土も同じ)なのですが、英語がある程度話せる、本土に移住したらすぐにアメリカ市民として認められる(その時は大統領選挙権などももちろんある)というわけで、他のラティーノよりは有利な立場にいるともいえる。
今日読んだところではアメリカ本土(ハワイ含む)のプエルトリコ人社会を4つ紹介。ハワイ(20世紀初期のみの移民。日系人ともいろいろな交流があった)、ニューヨーク(最大のプエルトリコ移民社会。地位向上に力を尽くした人も紹介)、フロリダ(オーランド近辺。裕福なプエルトリコ人が治安の良いところに移り住む)、ニューイングランド(工場労働者として移民、後空洞化も。プエルトリコ系として最初の市長も…だが、三期目に汚職で逮捕される)。
(2015 11/17)