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「熱帯の祭りと宴 カリブ海域音楽紀行」 石橋純

シリーズ・地球文化紀行  つげ書房出版

読みかけの棚から
読みかけポイント:トリニダードの章とキューバの章


スティール・パンの俗説と真実


石橋氏の「カリブ音楽紀行」からトリニダードの項。スティール・パンの発祥が奴隷反乱を抑えるための太鼓禁止にある、というのはどうやら俗説らしい。実際は20世紀中頃の誕生で、有名になったのは第二次世界大戦ヨーロッパ戦線終結祝うコンサートでの演奏。だから自分が20年前に東京で見に行ったレネゲイズ始め、多くのバンドがその頃流行った映画タイトルから名前つけている、という。
一方、外房のO町(というか大原町)に来たバンドのように、それよりもっと遅く自主的に結成したところもある。ここは他に比べて大手企業のバックアップも少なく自主経営。また曲もオリジナルを多くしている、とアレンジャー氏。
(2017 02/10)

あるキューバミュージシャンの一生

少し前の日と、それから今夜でキューバの章読み終え。
チョーリ(コンガ、歌、ダンス)のインタビュー。一芸人が、先輩の世話しながら仕事をもらい、その代役から一人前になっていき、そして徐々に仕事を少なくしていく。こういう一生は芸人にはよくあると思うが、キューバの他と違うところは、チョーリを含めたミュージシャンが国家公務員として定額賃金貰っていたところ。チョーリ自身は暮らしが楽になった、と回想している。
周辺諸国や東欧・ソ連、当時の共産圏へワールドツアーに行くグループを4人で結成した(国際交流の場にはバンドが必要不可欠というのがキューバらしい)。実はこのうちの一人が、カチャイート・ロペスやライ・クーダーとも後に共演したマヌエル・ガルバン。
(2022 12/05)

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