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最近聴いているポッドキャスト「奇奇怪怪」

奇奇怪怪というポッドキャストが面白い。やや荒い口調で繰り広げられるアングラ感のある会話に惹きつけられて最近よく聴いている。
1本あたり1時間を超えるため、聴き始めるにはややハードルがあるが、好きになると延々と聴けてしまう中毒性がある。

そもそも僕はポッドキャストが好きだ。ポッドキャストとはSpotifyとかAmazon Music等で聴けるラジオである。最近は暇なときは日がな一日イヤホンを耳につけて適当なポッドキャストを流しながら過ごしている。

奇奇怪怪とは

奇奇怪怪とはラッパーのTaiTanさんとミュージシャンの玉置周啓さんがやっているポッドキャスト。二人が時事ネタとか、音楽や映画などのカルチャーについて話をしている。
僕は音楽には詳しくないため、TaiTanさんも玉置周啓さんもほとんど知らない。しかし二人がどんな活動をしているか知らなくても楽しめるポッドキャストだ。

何が面白いのか?

1.音楽への解像度の高さ

TaiTanさんと玉置さんはミュージシャンだから音楽についてのコメントはキレがある。
2024年3月14日配信の「仕事ができるとはなんなんすか問題」で、ジュディマリの「散歩道」について話している。この歌が、散歩の中で見える景色の描写から、サビの「夕暮れにも早く気づく」で締めるところにフォーカスする。直喩の連続からの個人の主観で締めるところに気持ちよさがあるのだという。

歌詞にここまで解像度高く話すことがあるのかと感心させられた。やはり本職の人はすごい。そんな話を聞くが楽しい。

2.急展開する話題

2024年7月17日配信の「陰謀論以降の世界でまじどするよ」では冒頭からこんなことが起こる。
TaiTan「トランプね」
玉置「図書館ね」
TaiTan「学校すぎるんだよ」

ここからしばしTaiTanさんの図書館の話が始まる。話題を振っておいて、二言目には全然違う話をしている。リスナー置いてけぼりの強引な展開。

こうした突然の話題転換は奇奇怪怪に頻繁に出てくる。勢い余って話題が発散してTaiTanさんと玉置さんが笑い転げていることもしばしば。友達と歩いてたら腕をグイと引かれ、おもしろいものを見せてくれる、そんな感じ。クセになる。

3.リスナーも巻き込む

奇奇怪怪ではよくリスナーからのコメントを募集する。「瞬食王」(最速で味を感じる食べ物)や「題名王」(ありそうな映画のタイトル)など。

2024年7月10日配信「都知事選の結果どだたよ」の配信で、「題名王」について話している。
「ラストオーダーのお時間です」というありそうなタイトルで会話が盛り上がる中、「8×8=64(やっぱむし)」という意味不明なタイトルに対しての会話が特に良かった。
どうにもコメントしづらいこのタイトルから、学園モノのドラマや、最近の映画、ラノベ、YouTubeのタイトルまで話が膨らんでいくのである。

TaiTanさんと玉置さんの会話の上手さだけでなく、リスナーを巻き込んで盛り上がるポッドキャストの良さを感じられる。

奇奇怪怪を聴き飛ばす

奇奇怪怪について記事を書くため何度か聴き返してみた。いかに日頃聴き飛ばしているかに気付いた。1エピソードで1時間もあるのだから、集中して聴く方が難しい。聴き飛ばしても面白いところも奇奇怪怪の良さだ。

ここまでほとんど触れていないが、奇奇怪怪は口調が荒くなりがちだ。この荒さは会話のボルテージが上がっている感じが伝わってくる。ボルテージをが上がれば聴きどころだなとわかるのもいい。

聴いたことがない方は、暇つぶしに1エピソード、いや1エピソードでは奇奇怪怪は意味不明なので2~3エピソードくらい、スマホのスピーカーで流してみるといい。ハマるかもしれない。

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