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古い体質の会社で、50代おじさん達にあえてやらなかった3つの事

私は今創業300年以上の会社で働いています。新卒で入社して11年。歴史あるブランドに私自身も誇りを感じています。

ただ、やはり体制が古いな・・・と感じる事もしばしば。そして、右も左も前も後ろも50代のおじさんに囲まれ、33歳の私がずっと若手ってどうなの・・・?と思うこの頃。

これまで、雑用係・サポート役からなかなか抜け出せず、もがいた10年でした。

50代のおじさんの奥様は大抵が専業主婦。お子さんを長時間保育園に預けて共働きしていた方はとても稀。

なので、女子社員をどう扱ったら成長できるか?という事は根本的にイメージしにくいし、女性社員を育てた経験も少ない。

入社して10年が経ち、ようやく、この古い体質の会社ででおじさん達と上手く仕事ができるようになり始めました。

今回はその話です。

ポリシーは媚びない・立てない・頼らない


媚びない
媚びると責任ある仕事を任されにくいというのが私の結論です。

媚びた場合、「この子は俺に逆らわない」と認知されるのか、良いように使われることが多くなります。嫌われる事が減るので、悪いようにはされませんが、いつまで経っても自分を対等に見て貰える関係にはならないですね。

立てない
立てることをやり過ぎると自分が苦しくなります。

時には立てることも重要だとは思います。
例えば、社外に対して。営業先で自分だけでは力不足だと感じた時に、「うちの◎◎は数々の実績を残していて、この道ではスペシャリストなんですよ!」と言って相手に安心して貰えるとか。

したたかに聞こえるかもしれませんが、意図をもって、戦略的に相手を立てるというのはアリだと思っています。でも無理をして立てることをすると、しらじらしくて、違和感が出てきますし、何より自分の疲労につながります。疲労してまで相手を立てる事に意味はないと私は思います。

頼らない
おじさんは頼れば答えてくれることが多いです。

でも頼っているといつまでも独り立ちできないできず、サポート役から抜け出せないです。「もう一人で大丈夫だよ~!」のスタンスでいる事が大切と感じてます。

必要な時には助言は頂きます。経験値では勝てないですし。どうしても頼らないと業務ができない事ももちろんあります。でも頼りすぎには要注意だと思います。

試行錯誤し、失敗を重ねて結果、これが私のポリシーになりました。

win-winの関係

おじさんとの関係構築で大切な事はwin-winな関係を築く事だと思います。自分もおじさんに何かを与え、おじさんからもその分何かを貰っていればハッピーじゃないか!という発想です。

私はgive&Takeを意識して関係構築をするようにしています。これについては、いくつか事例でお伝えします。


おじさんケーススタディ

👨‍🦰Aさん(55歳)話が長め/こちらから話しかけないと話しかけられる事はない/ベクトルは自分向き/直属の上司/コミュニケーションはややとりにくいと感じる人

このAさんに対して私が取った行動は

take パワポでわかりやすく資料を作り直す事

Aさんは文章力は素晴らしいのですが、それを図形で表すの事ができない方でした。作成された資料が文字で埋めつくされている事もしばしば。

そこで私は図形を入れたり、文章を短くして、パワーポイントに落とし込む事をしました。

すると次第にAさんから「次はこの資料見やすく加工して貰えないかな」と言われるようになりました。

この頃から、単なる表作りなど単純作業ではなく、戦略的な資料を作らせて貰えるように依頼の内容が変わって行きました。

そんなAさんから私が貰ったもの

give 社内のルールを踏まえて会社的な見解を聞く事

Aさんは記憶力がめちゃくちゃ良い方だったので、あらゆる社内の規定を熟知されていました。業務を進める上で障害になりそうな事を洗い出したい際などに、相談させてもらっていました。

👨‍🦰Bさん(53歳)おしゃれおじさん/自分に自信あり/物腰柔らかく、調整が得意/プレゼン力が高い/新しい事が好き/昨年中途入

take① ITリテラシー

とにかくIT関連が不得意な方だったので、とことんフォローをしました。ZOOMやクラウドの使い方。動画編集の仕方など。コロナで一気にIT化が進んだタイミングだったので、ITリテラシーがさほど高くない私でも重宝して貰えました。

take② プロジェクトのスケジューリング

新しい事をされるのが好きなBさん。アイディアをどんどん出してくれるのですが、具現化するためのスケジューリングがやや弱いなと感じる事がありました。

特に中途入社だった事もあり、自社でどう進めれば良いのか迷われていたのだと思います。

なので、私はBさんのアイディアを実現させるために、Excelでスケジュール表を作り、ゴールに向けてやるべき事をTODOリストに落とし込みました。結果、自分のやりたい事に向けて具現化してくれる人!と認定してもらえ、「仕事のできる人」と言って貰えました。(大したことはしていないのに)

一方で私が貰ったものは

giveプレゼン力 資料の見せ方 新しい発想

プレゼン力に長けている方で、作成される資料がどれも美しい!中途で入社された方なので、どのプレゼンも自社にはない新しい発想のものでした。

それを私も身に付けたいと思い、色々な資料の見せ方を相談するようになりました。ポイントを絞る、簡潔に話すなどはBさんより沢山教えて貰いました。

👨‍🦰Cさん(56歳) 世間話大好き/人の仕事にあまり興味がない/自己PR多め/声が大きい/社内では変わり者的な扱いを受けている

とにかくおしゃべり好きなCさん。部署の中では長老のような存在。知見も沢山あり、Cさんでないとできない専門業務も沢山持っている。ただ、自己PRが強めで、周囲は若干取り扱いに困っている様子もしばしば見受けられました。

そんなCさんに私ができた事は

take 楽しいおしゃべりタイムと承認

出社した際には1日約5~10分のおしゃべりをするのが私のルーティンに。話は面白いので、聞くのは嫌いではありませんでした。Cさんは業務上ではほぼ直接関わらなかったので、私が他に直接takeできる事もなく、楽しいおしゃべりタイムしか提供できなかったというのもあります。

そんなCさんよりが私にくれたものとして

give 専門知識&小難しい問い合わせが来た時にCさんに対応して貰う事

長老なCさんは、大抵の事を知っています。私では調べたら10時間くらいかかりそうな事をCさんは5分で答えることができます。なので、いざという時にはCさんに繋がせて貰っていました。日ごろから世間話をする仲なので、その延長でお願いしてしまいます。

以上、おじさんケーススタティを3つ紹介させてもらいました。

大切な事は、
なるべく対等な立ち位置でいられるように、自分にもtakeできるものを考え、用意し、相手に合わせて提供していく事
だと思います。

そうしていくと、次第に(徐々に徐々にですが)、1ビジネスパーソンとして扱ってくれるようになり始めました。

上の層が厚いと「いつまで経っても使われる立ち位置」から抜け出せないなと悩む人も多いと思います。私も未だにそう思う時があります。

でも、「私だってあなたを使わせて貰ってます」と思って仕事をした方がハッピーでいられる気がします。

互いに必要な存在であると思って対等に仕事をする。

これが大切な事だと思います。


ケーススタディ番外編

例えば、takeとgiveのバランスがいまいちなケースもあります。

Dさん(56歳)やたらとPCの事を聞いてくる人/短気/責任を逃れようとする/表舞台が好き 

DさんはPCの事を逐一聞いてくる人でした。「ちょっと来て~!」と呼ばれて、Excelの改行について聞かれるなど。でも一年経っても、正直、この方から学びたいと思う事があまりありませんでした。(私にとってはです。)

そういう時は、距離を取るようにしていました。

例えば、呼ばれてもすぐにいかない。「ごめんなさい~!今は急ぎの作業をしていて、2時間くらいかかるので、後でいきますね」という具合に。

2時間もかかるのであれば、大抵「じゃあいいや」となって、サポートデスクに自分で電話するか自分で調べるかします。

そしてだんだんと聞かれる回数が減ります。という具合です。


一緒に働く人とは良い人間関係でいたいですよね。
まだまだ私の試行錯誤は続きますが、10年間で築いたこの方法でもうしばらくもがいてみようと思います!

ここまで読んで下さりありがとうございました!
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