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クリティカルシンキングで「本当にそう?」を考える。パート3

 長年勤めた教員を早期退職し、まずは数か月、のんびりと自由な時間を楽しむことにしました。その後、「これから何をしていこうか」と考えるつもりでした。しかし、収入が全くない生活への漠然とした不安(今思えば思い込みですが)から、すぐに行動を起こすことにしました。
 最初に思いついたのは、個人塾の開業です。正直、「やりたい」という情熱ではなく、「自分が今すぐにできること」として選んだ選択でした。何人かの生徒が通ってくれたおかげで、多少の収入は得られましたが、教員時代のように情熱を込めた仕事ができていなかったと感じています。

カフェのバイトでの葛藤

同時に始めたカフェでのバイトも、精神的に辛いものでした。フランチャイズの厳格なマニュアルに従う日々は、自分の考えを働かせる余地がなく、まるでロボットのように感じられました。毎日逃げ出したい気持ちでいっぱいでした。(今振り返ると、少し大げさに捉えていたかもしれませんが。)

自分を見つめ直す時間

この時期、私は多くの「思い込み」に縛られていることに気づきました。
「学習塾は長く続けなければ失敗だと思われる。」
「バイトを短期間で辞めるのは社会人失格だ。」
「退職金に手をつけてはいけない。」
こうした一般常識や両親の声が、私の心に重くのしかかっていました。

そこで、「本当に自分がやりたいことは何なのか?」と改めて問い直しました。

  • お金のために自分の時間を使う必要は本当にあるのか?

  • 将来のために退職金を守ることは本当に必須なのか?

  • 辛いバイトを辞めることは本当に悪いことなのか?

クリティカルシンキングを駆使して考えた結果、私は学習塾を閉じ、カフェのバイトも辞める決断をしました。無収入の生活に戻り、自分とじっくり向き合う時間を持つことにしたのです。

運命の後押し

不思議なことに、この決断を後押しするような出来事が次々と起こりました。
生徒たちが引っ越しや部活との両立を理由に塾を辞めたり、生徒の一人がコロナ感染の疑いがあるということで、私もカフェのバイトを休む必要が出たりと、自然と新たなステップに進む流れができていきました。

次回予告

「私が本当にやりたいことは何なのか?」
無収入の期間、自分と向き合った結果については、次回お話しします!お楽しみに!

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